きっかけは借金！夫実弟との情事に溺れた献身妻の懺悔

「前日、39万円お預かりしていたので、借りたのは合計139万ということになります。多すぎますというと、構わないよと言われました。雪乃さん、パンプス履き潰してるじゃん、新しいの買いなよ、兄貴にバレないように、と言うんです。冷たい言い方でしたが、内容が内容なだけに、本当に嬉しかったです。そんなセリフは、生まれて今まで聞いたことがなかったので」

だが、弟に会うために、スニーカーからわざわざ履き替えたパンプスがだいぶ傷んでいることを知られ、雪乃は羞恥心でいっぱいになった。自分なりに気を遣って選んだニットも、3年前に2980円で買ったセール品だ。

雪乃はこれまで、洋服が買えなくても、お金に困っていても、頑張っていればいいことがあると、前向きな気持ちを持ち続けるよう努力してきた。しかし、弟に「買いなよ」と声をかけられた瞬間、自分の中で何か張り詰めていたものがふっつりと切れるのを感じたという。

「泣いてしまいました。ここ数年のつらい気持ちとか、心が折れそうになった時の感じがまとめて込み上げてきて…そうしたら弟は、100万はちょっとずつでも絶対に返してくれよ、と笑いながら言いました。でも、昨日のは雪乃さん個人への寄付だよって」