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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 愛と悲鳴の婚活道場

上官タイプの女性が好き。決死で婚活中の「元傭兵(35)」に、致命的に足りないもの。

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光:何もできないからですよ。幼稚園、小学校、中学校、高校、大学とすべて第一希望はおろか、第二希望まで不合格。楽器は弾けない。小・中・高とクラス対抗リレーでは、ぼくのせいで最下位になりましたし。

それに、話せば人をイラつかせる。折り紙が下手。編み物ができない。小学校の時に母の日にクッキーを作ったら、とんでもなくマズいものができて家族をガッカリさせたトラウマもあります。

地理感覚もないし、ファッションセンスも笑われるレベルでひどい。計画が立てられないから頑張っているのに仕事の締め切りも守れない……。

川崎:OK。今日はそのくらいにしましょう。それだけスラスラ言えるって、記憶力がいいわね。でもどうして、傭兵になったの?

光:「生きている」って実感が欲しかったんです。そのころ、なにもかもうまく行かなくて、日本にいてもどうにもならないと思い、中東方面に仕事を見つけて働きに行ったんです。それからヨーロッパに行って、働くうちに、傭兵募集の求人広告を見て「これだ」と。

川崎:なんで「これだ!」になったの?

光:勉強、運動、仕事など、全てがダメな僕にできることは、頭のスイッチを切って前に進むだけ。傭兵はこれだけで生きていける。だからどんな辛い訓練を受けても幸せでした。自分の頭で考えず、人の指示に従うことほど、私に向いている転職はありません。

マイナス10度の環境下で野営をしたり、重装備で80キロ歩いたり。僕が雇われた国の軍靴の仕様と僕の足の形が合わず、ひどい靴ズレになり、歩くたびに全身に痛みが響き渡りましたが、それでも幸せだった。

川崎:聞いているだけで辛いんですが。

光:実弾を打ち合う場面もありましたが、そういう時ってちょっと気を抜くと、死神が来るタイミングがわかるんですよね。

川崎:あなたは自ら死神に会いに行ってるような気もする。そうでなくても、どうしてそんなに生き急いでいるのかしら。



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