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LIFESTYLE 夫婦関係修復レッスン

A「中学受験させるorさせない、夫婦の意見が異なった時こそビジョンを共有するチャンスです」(心理カウンセラー・五百田さん)

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ですがなかなかそうはいかない。なぜなら、たいていの家庭において「我が家のやり方」などというものは明確には定まっていないからです。「我が家は今後どうするか」というビジョンが夫婦の中で確立されていない、共有されていないと、こうしたトラブルは絶えません。

逆に言うと、他の家のことを聞いて心がざわついたときは、夫婦で今後のビジョンについて話すチャンスです。

主語を「We」にして考える

このときの会話のコツは、主語を「私たち(=うち)」にすること。

「○○さんち、地方に移住するらしいよ。うち(俺たち)は、どうしようか?」
「○○さんのところ、お子さんを私立に入れるんだって。うち(私たち)も考えないと」

「私は絶対に都会がいい」「将来的には地元に帰りたい」など、自分の考えはいろいろあるでしょうが、ここでは「私は〜」という言葉は我慢して、まずは「私たちはどうしようか?」と話し合いを始めます。

ここでも「〜に決まってる」「絶対〜だ」と決めつけないことは重要。「ふたりでどうしていきましょうか」という位置に立つのです。「自分勝手ではなく、いつもふたりのことを考えている」という印象を与えるためにも 「We話法」は有効です。

そうやって話し合いの空気が暖まったらようやく、「実は私はこうしたいんだ」「俺はこうすべきだと思うんだけど」などと、自己主張をしてOK。「ビジョン」というとおおげさに聞こえるかもしれませんが、「我が家はこういう方針なんだ」「うちは○○はやらないの」と、方針が言語化できている夫婦とそうでない夫婦は、いざというときの強度がまったく違ってきます。

本日のまとめ

「We話法」でビジョンを定める

Text:Tatsunari Iota

ドクト

「読むだけで夫婦仲が改善できる」必読書はこちら

『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』/五百田達成

「夫婦には会話が必要」「ケンカするほど仲がいい」とはよく言われます。
でも、なかなかうまくいかない。
面倒だったり、ギスギスしたり、イラっときたり、相手の機嫌を伺うばかりで肝心なことが言えなかったり、つい嫌味を言ってしまって後悔したりする。そんなこと、ありませんか?

結局のところ、夫婦がうまくいくとは、夫婦のコミュニケーションがうまくいくということ。そして、コミュニケーションさえうまくいけば、二人の関係はうまくいきます。

五百田達成(いおた たつなり)
作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。
「あさイチ」(NHK)、「スッキリ」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』『超雑談力』『不機嫌な妻 無関心な夫』『部下 後輩 年下との話し方』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ100万部を超えている。オンラインサロン「おとなの寺子屋〜文章教室〜」も好評。



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