愛し合って結婚したはずなのに、いつからかギスギスしはじめた夫婦仲。その原因はひとつではなく、ほんの些細なことの積み重ねだったりする……。「大丈夫、ちょっとした心がけ、話し方で夫婦の関係は改善していきます」作家・心理カウンセラーとして活躍する五百田達成氏が、サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を活かし、夫婦間コミュニケーションに関する実践的アドバイスを伝授する。
「2年生の息子を中学受験のために塾に入れようとしている妻。僕は中学校までは公立で十分と思っているんですが、全く聞く耳を持たなくて……」
と嘆く貴久さん(45歳・仮名)。夫婦間で目指したい方向性が異なる……、意外とよくあることですが、こういった場合どのように話し合えばいいのでしょうか?
「息子に中学受験をさせると突っ走る妻。自分は前向きになれなくて…どうしたらいい?」前編はこちら
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同僚が会社を辞めて独立し、家族で地方へ引っ越すらしい。
お隣さんは、お子さんをインターナショナルスクールに入れるらしい。
このような、近しい人の行動を耳にして心がざわつくことはありませんか。
自分も望んでいたようなこと、「ちょっと羨ましい」と思うようなことだとなおさらザワザワするでしょう。「うちも早く何とかしなければ」と焦ることもあるかもしれません。このざわつき具合が夫婦で一致していれば問題はありませんが、たいていはズレているもの。それがケンカの火種になることもしばしばです。
「同じ部署の〇〇先輩が、独立して地方移住を決めたんだって」
「へー。無茶なことしたね」
「そう? 俺は憧れるけどな」
「また、そんな無責任な......」
「○○さんのところ、お子さんを私立に入れるんだって」
「えー、そりゃ大変だ」
「私はありかなって思うけど」
「俺は断然、公立派だな......」
このような場合、どうすればいいのでしょうか。「ウチはウチ、ヨソはヨソ」と夫婦そろってドンと構えていられればそれがいちばんです。
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