新年のお祝いの席、息子が帰ってきたこともあり、姑の気持ちも落ち着いたのかスタートは順調だった。みんなでまた甥っ子の可愛らしさをながめ、近況報告をして、和やかに過ごした。その場は静かに収まると、瞳は胸を撫でおろした。
「でもそれだけじゃ終わらなかったんです……」。
姑からの最後の一撃に瞳は、言葉が出なかった。
『不妊治療でできた孫なんて可愛がれるかしら』
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