タクシー待ちの夜、年下の男に声をかけられた恵麻。そのまま男性と肉欲の関係となった。 年が明けて2日、恵麻は甲斐甲斐しくおせちを小さめのお重に詰め直した。夫は友人とゴルフ、娘は彼氏と初詣だ。
「少しの時間だけど、一緒におせちを囲んで、お酒を飲んで…。彼もきっと、癒されたんじゃないかな?普通のお正月を迎えられて」。
新年に別の男、しかも息子ほど、歳の離れた男と寝ることは恵麻にとって普通のことらしい。お気づきかとは思うが恵麻の普通は、世の中の普通ではないのだ。
「そうなんですかね?でも、誰かの普通に合わせて生きるなんaて意味あります?」
飄々と答える恵麻だったが、新年早々その普通に少し問題が生じているらしい。
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