バイクの修理代を自分ひとりで出すのは痛かったが、あの男への手切れ金と思えば安いものかもしれない。考えてみると、裕也は貯えがあるようにすら見えなかった。
そして大型テレビと共に、理菜は裕也の元を去った。理菜の留守電には酔っ払った裕也の「テレビ持ってくんじゃねーよー!」という罵声が残っていたという。とことん救いようのない男だ。
Text:女たちの事件簿チーム
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