石畳の道路や狭い駐車スペース、アベレージスピードの高い高速道路と、日本の道路事情とはちょっと異なる欧州。道路事情が違うとなると、日本メーカーのクルマであっても、欧州で売れるクルマは、日本のそれとはちょっと異なってくるはず。ます。欧州ではどんなクルマが売れているのか、イタリア在住の筆者がご紹介しましょう。
■2位:トヨタ「カローラ」2022年上期 欧州市場販売台数6万8818台/Compactセグメント2位(欧州内ランキング。以下同)
こちらも日本で人気のコンパクトモデルですが、現行型カローラは日本と欧州市場で少し違う名前で販売されています。日本ではハッチバックタイプは「カローラスポーツ」という名前ですが、欧州では「カローラハッチバック」、ステーションワゴンタイプは日本では「カローラツーリング」ですが、欧州市場では「カローラツーリングスポーツ」という名前になります。
カローラといえば、「GRカローラ」が、日本では今冬に抽選予約受付が始まりますが、欧州では2020年1月から「GRスポーツ」が設定されており、これまで2万台以上が販売される人気グレードとなっています。最近改良モデルが発表され、シャープで洗練された新しいデザインと、18インチのアルミ削り出しホイールなどでさらにスポーティな雰囲気が向上しています。
■1位:トヨタ「ヤリス」2022年上期 欧州市場販売台数7万6483台/Subcompactセグメント4位
欧州でもっとも人気のある日本車は、トヨタ「ヤリス」です。日本でも普通自動車でトップの人気を誇るヤリスですが、欧州でも総合7位とかなり人気が高く、2021年3月にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー2021に選ばれています。
薄型のヘッドランプと立体的な造形のバンパー、グリル、キャラクターライン、塊感のあるボリュームたっぷりのフォルムなど、活発で躍動感のあるデザインが特徴で、TNGAのGA-Bプラットフォーム採用による軽快な走りとハンドリング性能、1.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステム、居心地の良い快適な室内空間など、新世代コンパクトモデルとしての完成度が非常に高いといえます。
ヨーロッパで売れている日本車第3位から5位を発表!日本未導入車もランキング
Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo: TOYOYA
Edit:Ogiyama Takashi