「身の回りにいる大人が、先生だけですもんね。そりゃ、大人でかっこいいってなるんですよ。スーツで、頼りがいがあって。向こうは仕事として生徒の相談に乗ったり、生徒に優しくしているだけなのに、こっちはそう思わないから、簡単に好きになっちゃう」
ただし、その恋心がこじれると「体調が悪い」と嘘をついて先生に心配されようとしたり、いじめられてもいないのに、「いじめられている」と先生に相談を持ち掛けたりするというどうしようもない行動に結びつく。大人びていても、まだまだ子ども。
「先生」の気を引くための行動が、先生を困らせたり、クラスの輪を乱したりすることにつながる。
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©︎gettyimages
「私の学年に、うちの夫じゃなくて、別の先生のことを好きなA子という子がいました。その子はもうほとんどB先生のストーカーと化すくらいB先生が好きで、帰り道で待ち伏せしたり、家の近所まで行ったりしてました。
B先生も強く拒否できないし、危険な目にあわせてはいけないと考えたようで、夜遅くに自分の家の近くで見つけたら、車に乗せてA子の家まで送り届けてたんです。A子は、B先生が仕方なくそうしているとは思わなかったみたいで、『私は特別だ』とか、『昨日も彼の車で送ってもらっちゃった』などと言うようになったんです」
理子さんの話によるとその同級生は、次第に、その先生と自分がいかに親密かを周囲に示すために、あることないことをいいはじめたのだとか。
「多分、彼女が言うほどに、彼女と先生の仲は深まっていなかったともいますよ。でも、高校生ですからねえ……内緒よって言いながら、いろんな人に恋愛の話をしたい時期でしょ？ だんだん、彼女とB先生が深い関係にあるっていう噂が他の学年にまで広まったんです」
後編に続く。
Text：FORZA STYLE
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