【後編】幸せを手放してもやめられない。出会い系依存症シングルマザーの闇。

「亮は、男前だから、慰謝料も健一に払ってくれたの。だから、円満離婚ってやつかな？」

どこが円満離婚なのかはよくわからないが、健一との結婚生活も、“最初は”うまくいっていた。

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第三子を授かって出産したが、健一は三人の娘を全員、わけへだてなくかわいがってくれていたという。

「すごいよね。だって、三人目の娘以外の二人とは、血が繋がってないわけじゃん。ありがたい話だったよ」

そこまで相手に恵まれても、マナの“悪癖”は止めることができなかった。

またすぐに、出会い系やマッチングアプリで男遊びを再開してしてしまったのだ。

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「やっぱり……同じ相手だと、どうしても飽きてきちゃうんだよね。今度は特定の相手ができたわけじゃないんだけど、亮に離婚してくれって言ったの。それが20代後半のことかな」

「結局は、俺もそうやって捨てられるんだね……」

亮は、そう言ってすんなりと離婚してくれたという。

現在、マナは三人の娘と一緒に、あれだけ嫌っていた実家で暮らしている。

マナは働いていないが、健一と亮、両方が養育費を送ってくれるため、生活には困っていないという。

「健一も亮も、あたしにはもったいないほどいい男だったよ。っていうか、今でもお世話になってるしね（笑）。だけど、あたしには平穏な生活ってどうも性に合わないみたい。娘たちの面倒はちゃんと自分で見てるし、このまま遊び人シンママとして生きていきたいな」

軽い調子でマナは話しているが、自分の罪の重さに気が付いているのだろうか——。

Text：FORZA STYLE