「禿げた頭を牛に舐めさせると毛が生える」
薄毛の起源は、文明の起源に遡ります。育毛剤は紀元前のエジプトから存在していたといわれ、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスも禿頭に悩み、動物の糞尿を頭に振りかけていたそうです。
超名医が超名医のみを紹介する大人気連載の三回目は、第一回目に登場したNTT関東病院大圃研先生が推薦するAGA(男性脱毛症)の権威、名古屋Kクリニックの岡嶋研二院長が登場です。
ふさふさのロマンスグレーには、何か秘密があるのでしょうか。FORZA医療班が、薄毛対策や、遺伝、NGな生活習慣から最新の治療法、治療のお値段まで聞いてきました。
AGAに抗○○剤がNGなワケ
——アブラをとらないと痒くなりますよね?
岡嶋:そのかゆみがいいことで、知覚神経が刺激されている証拠なんです。
——頭皮マッサージやヘッドスパなどもいいのでしょうか?
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岡嶋:コロンビアには「禿げた頭を牛に舐めさせると毛が生える」、という言い伝えがあります。これも医学的には正しい。牛の唾液の中にある成分が知覚神経を刺激して、IGF-1が増えるんです。理容牛という頭を舐める専用の牛もいるんですよ。
——理容牛ですか。とても飼ってみたい種類の牛ですね。
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©gettyimages
岡嶋:あまり知られていませんが、風邪薬、解熱剤、かゆみ止め、女性の生理痛、花粉症の症状を抑える薬には抗ヒスタミン剤が入っており、飲むとIGF-1が減ってしまいます。AGAの方でうちで治療して髪が生えてきたのに、かゆみ止めを1カ月服用したら髪の毛が抜けてしまったケースもあります。