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BEVというフィルターを通さずにBMWiXに乗ると、そこにあったのは……

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車ってやっぱり楽しい。BMWの電気自動車(BEV)、iXに乗って、そう思った。BEVというと、家電というか、道具というか、そこにはエモーショナルな気持ちを抱けなかった、僕。でも、この車には電化製品感は皆無、走れば走るほどに、人の気持ちに訴えかける何かがあるように感じたのだった。

「ノルウェーの森」で永沢は言った。人生は短い。だから、時の洗練を受けていないものに時間を費やすのは無駄だ、と。しかし、その時間を自分の進行形で待っていると、その時の感動を抱かずに人生を終えてしまうかもしれない、とおびえながら生きる瞬間が僕には、たまにある。

BEVはまだ時の洗練を受けていないだろう。5年後、10年後、100年後のこと、いや明日のことさえわからない。だから、100年以上に亘る洗練を受けてきた内燃機関による自動車を自然と僕たちは愛でてきた。だから、半信半疑、iXに乗った。

結果、内燃機関を愛してきた僕は、iXに少なからず感動してしまった。単純にBEVの痛快な加速、すなわちアクセルペダルを踏み込むというスイッチオンで最大のパワーを放つ、快感だけではない。

「駆けぬける歓び」をスローガンに掲げるBMWが2021年12月に国内発表したiXは、ハッチバック実用型のi3と、スーパースポーツのi8に次ぐ、BMWの新たな電気自動車専用モデルだ。BMWで最もスリムだというヘッドライトや、レーダーなどを内臓した大型のキドニーグリルなどにより、既存のBMWモデルと異なる雰囲気を演出している。全長4953mm、全幅1967mm、全高1695mmというサイズからなるボディは、SUVをぐっと低くしたミニバンのようにも見える。

僕が乗ったiXのグレードは、xDrive40。前輪が最高出力190kW/最大トルク290Nm、後輪は最高出力200kW/最大トルク340Nmの電気モーターを搭載し、システムトータルでの最高出力は240kW(326ps)、最大トルクは630Nmとなる。リチウムイオン電池容量は232Ahで、一充電走行距離は450kmだ。また、よりパワフルなグレードであるxDrive50は、前258ps/365Nm、後313ps/400Nmを発揮するモーターを2機搭載し、システム出力は523ps/765Nm。駆動用リチウムイオン・バッテリーの容量は303Ah/111.5kWh、航続距離は650km。

そのパワーは2.5トンからなるボディを軽々と、そして滑らかに加速させる。道路のうねりや目地段差をいなし、姿勢を乱すことなくカーブを駆け抜けていく。正確なアクティブ・ステアリングがあり、4WDではあるけれど後輪駆動ベースの走りが何だか気持ちよく、走れ走れとわくわくさせる。

ちなみに、車両本体価格はxDrive40が981万円、iX xDrive50が1116万円となる。およそ1000万円という金額自体は高いかもしれない。

けれども、先進運転支援システムはもちろん、内装の充実さをかんがみると、これはお値打ちだと思う。BEV界のみならず、ラグジュアリーサルーン界で比しても、これはお買い得だと言い切れる。

何といっても車内に乗り込むとそれがわかるはず。キルティングが施されたレザー内装、心落ち着くウッドトリム(しかもそれがタッチパネルになっている)、クリスタルの操作スイッチに心躍ってしまった。

また、バウワーズ&ウィルキンスのボディソニックオーディオには、ヘッドレスト内臓スピーカーはじめ全身で音を感じられる。こんなにも音がいい車に初めて乗った……。とはいえ、車内はいたってシンプルなデザインに徹しているのがまたいい。なんじゃこりゃ。なんだこのバランス。

BEVというフィルターを通さず、イチ車好きとしてiXは見るべきだ。そこにはBMWのスローガン、「駆けぬける歓び」がありありとある。iXは、時の洗練を受けてきたBMWだからこそ作り出せた車なのだと思う。

最新テクノロジーによる利便性、安全性、環境性能を担保しながら、心落ち着くスイートルームのような内装を得て、もちろんBMWならではの走る喜びは決して忘れない。iXはBEVという範疇を越えた一台。内燃機関好きこそ、食わず嫌いせず一度乗ってみるといいですよ、あなたの車経験値は必ず上がります。

Text:Ogiyama Takashi
Photo:Akira Meda

【提供元】
BMW Japan
BMW iXの公式サイトはこちら

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