スリム化の波で ほぼ着なくなっていましたが、いままた着るために…
クラシックスタイルだけにとどまらず、カジュアル、ヴィンテージなどへの造詣も深く、それらを自在にミックスしたスタイリングで世界中から高い評判を得ているメンズファッションディレクターの西口修平さん。
幅広い知識と経験に基づき、さまざまなジャンルを幅広く網羅してきた西口さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第3回目は、ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)のキャンディオルタネイトストライプシャツです。
「20年前、先輩が太ってしまったからと譲って貰ったシャツです。おそらく1980〜90年代前半のモノだと思われます。
その先輩も太って着られなくなった先輩に譲って貰ったそうなので、私で3代目のオーナーと言えます。
マディソンフィットのアメリカ製で、たっぷりとしたボディがアメリカらしさを感じさせます。
襟や袖口の擦り切れもなんだか愛らしく思えます。
譲って貰ってから数年後にクラシックスタイルにもスリムシルエット化の波が訪れて ほぼ着なくなりましたが、緩いシルエットがリバイバルを果たして来た昨今において、久しぶりに袖を通すかもしれません。
そのためにはまず、私が太ってしまわないように気をつけておこうと思っています(笑)」
西口修平
メンズファッションディレクター
クラシックスタイルへの造詣が深いだけでなく、カジュアル、ヴィンテージなど守備範囲も広く、それらを自在にミックスしたスタイリングで世界的に高い評判を得ている洒落者。Instagramのフォロワー数は14万人に届く勢いで、上梓した著書『Nishiguchi's Closet』(学研プラス)、『Nishiguchi Essentials 100』(ワン・パブリッシング刊)も大人気。1977年生まれ。大阪府出身。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka