肌触りが心地好すぎて、目覚められないほど安眠できます!
さて、258回めは 1871年にスイスで創業したヅィメリ(zimmerli)のパジャマです。
「春眠暁を覚えず」。春の夜ってのは なんとも心地好いので 朝を迎えてもなかなか目覚めることができず、思わず眠り込んでしまいます…。
カシミアのブランケットに包まって寝ていた冬は、暖かいネル地のパジャマを着ていたんですが、春を感じたのを機に これでもかって!ってくらい上質なコットンを使ったヅィメリのものに取り替えたら、まぁ起きられない(笑)。
冬のカシミアに引けを取らず、僕を甘やかしまくります…。
だって、ヅィメリと言えば 世界で1番高級なアンダーウェアを作り出すブランド。
世界有数の綿産地から取り寄せた最高品質の素材を、ベテラン職人たちが一点一点丁寧にハンドメイドで縫製するという、なんともリッチな物づくりを続けており、チャールズ皇太子や歴代のアメリカ大統領など世界中のエグゼクティブが愛用してきました。
そんなブランドが手掛けたパジャマとあらば、そのクオリティについてはご理解頂けますよね。
正直、定価だとお安いスーツなら買えちゃうんじゃないか?ってくらい高額だったんですが、仕事でアメリカ・ボストンを訪れた際に立ち寄ったデパートのセールで、かなりの値引き率で放出されていたので、ここぞとばかりに同じくシャツ地のトランクス数枚もまとめて 清水ダイブしてきました。
レジを担当してくれたマダムには、「あんた、このクオリティの下着とパジャマ買うのかい?」みたいな顔されましたが、"業が深くてスミマセン"的な愛想笑いを浮かべ、「See Ya」なんて言いながら店を後にしました。
それ以来、真夏と真冬以外は文字通り 八面六臂の大活躍。風呂上がりに汗がひいてから纏うと、もうあまりの心地好さに その日のタスクは忘却のはるか彼方に……。
嫌だったことも忘れさせ、安眠へと いざなってくれます。
眠い目をこすりながら、お気に入りのグラス使って ちょっとだけ、ほんのちょっとだけアルコールを嗜んで、床につくと あら不思議。すでに強めになった陽射しがカーテンの隙間から注ぎ込み、寝ぼけ眼のまま のそのそと一日の幕を開けるのです。
あぁ また今朝も暁を覚えず…。
でも この快眠は上質なパジャマだからこそ味わえる至福。スウェットなんかで寝ている方は騙されたと思って一度試してみると、心に余裕もうまれ、気分良く眠れますよ。夜が明けたことに気づかない可能性は大いにありますが………。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka