履いた瞬間に気分も格も上がる、鹿革の風合いが実に上品
第31回はベルルッティのスニーカーです。
エレガントな大人の足元と言えば、白スニが鉄板。オンオフを問わずにこなれ感を演出し、クリーンな印象さえ与えてくれることから、絶大な支持を得ていますが、ここまでラグジュアリーな一足はなかなかないかと。なんせシューズ界のトップランカーである「ベルルッティ」謹製であり、レザー界のカシミアことディアスキン(鹿革)を贅沢に使っているんですから。
カシミアと言われるだけあって、最大の特徴は滑らかで柔らかい肌触り。その上軽くて丈夫なので、デイリーなスニーカーにはうってつけの素材であります。シンプルなルックスで構築した本作なら、そのしなやかな風合いを存分に楽しめるはず。シュータンにあしらったベルルッティお馴染みのパティーヌが、差し色アクセントになり、エンボス加工によるスクリットが上品さを後押しします。履いた瞬間にひと目を惹きつけるのは間違いありません!
年が明け春に向けて足元を先取るなら、今年は極上のラグジュアリーを堪能できる一足から始めるのはいかがでしょう。なんだかいい一年が始まりそうな気がしません?
ベルルッティと言えばスクリット。様々なアイテムに取り入れられるアイコニックな意匠で、これがあるかないかで纏う雰囲気も一変。左右の外側にあしらわれ、それぞれ異なる柄がデザインされているのも見どころです。
カップインソールを採用し、着用のフィット感も文句なし。春夏らしく薄手に作られているので、軽快な履き心地を実現。とは言え、タフなディアスキンですから長く愛用できます。
よりすっきりとした履きこなしを演出する、スリッポンもリリース。履き口のスクリットがさり気なくエレガンスを主張します。汚れが目立ちやすい白スニですが、お手入れしやすいレザーなので、デイリー使用でも綺麗なルックスをキープできるかと。
バスケットシューズのような形状のアウトソール。ハードな運動をする一足ではありませんから、このぐらいのシンプルさが却って上品に履けるというもの。ヒール部分にロゴをエンボスであしらっています。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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ベルルッティ・インフォメーション・デスク 0120-203-718