純粋にお洒落するなら、一点モノより復刻コレクションが賢い選択です
第363回目は、リーバイス®︎の501®ジーンズです。
ジーンズの元祖こと「リーバイス®︎」。1853年の創業から作業着としてブルージーンズを展開し働く男たちを支えてきた、永久不変の鉄板定番です。1890年の「501®」をはじめ数々の名作を生み出し、歴史とともにモデルチェンジを繰り返してきたこともあって、ヴィンテージは数十万円を超えるものも。いつの時代も男の物欲を刺激してやまないヴィンテージのリーバイス®︎ですが、ご存知の通り一点モノ。いざ穿くとなれば値段は元よりサイズが合わずに涙する、なんて方も多かったはず。そんな我々のために、リーバイス®︎がローンチしたのがLVC(リーバイス®︎ ビンテージ クロージング)です。
年代やディテール、モデルなど様々な角度から世界中のデニム好きを虜にしてきましたリーバイス®︎。LVCはサンフランシスコの本社に保管されている、2万点を超えるアーカイブを研究し、忠実に再現したリバイバルコレクションです。ジーンズはもちろんGジャンやシャツなどラインナップも豊富。そんな中でも大本命はやっぱり501®でしょう。ご紹介するのは1947年モデルを再現した「501XX」です。
終戦後に誕生した1947モデルは、第二次世界大戦下の中で作られた“大戦モデル”を経て生み出されたもの。大戦モデルは当時の物資統制により、一部のリベットを排しアーキュエイトステッチをハンドペイントで施すなど簡素化が特徴ですが、終戦と共に物資統制も解除。1947モデルはアーキュエイトステッチや革パッチが復活し、削ぎ落としつつもこだわりのディテールをあしらった、より洗練されたモデルなのです。しかもLVCで展開する本作は、ヴィンテージではお目にかかれないリジッドデニム。無骨になりすぎず、程よいシックさを与えるから大人の休日カジュアルにぴったりです。古き良きアイテムを一から楽しめるのも、本コレクションならでは。
いくら古着ブームとは言え、サイズがあってなければ魅力は半減。そんな意味でも、過去のモデルを忠実に再現したLVCはイチ押しです。「ちょっと違うけどやっと見つけたから妥協しよう!」なんて思う必要もありませんから。諦めていた傑作を手軽に、しかも大満足な形で楽しめる。これが大人の賢いジーンズ選びかと!
ポケット裏の隠しリベットやレザーパッチなど、ロットナンバーのXX含め細かな部分まで再現。トップボタン横のV字ステッチのような戦前から続くディテールも配され、なんとも心ニクい! これを適正価格で手に入れられるなんてありがたい限りです。
上の1947はもちろん、大戦モデル、ビッグEなど世界中で人気を集めたモデルも全てはここが始まり。1873年から140年以上愛される501®です。しかも、一度はアメリカの生産工場のクローズによりプレミアがつくほどだった、USAメイドで復刻! ややテーパードのかかったレギュラーシルエットが特徴。赤耳セルビッジや不均等Vの赤タブなど垂涎モノのディテールも顕在です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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