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【ベントレー】最後の内燃車に⁉ フライングスパーは時速333キロなのに快適

今乗るべきクルマの代表選手。フライングスパーの走りにガソリンエンジンエイジは首ったけです!

カーボンニュートラルが叫ばれています。二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を減らす努力を行うのですが、それを商品のライフサイクルで考えます。つまり、工場での生産からリサイクルまでを通して、プラスマイナス“ゼロ”にするという考えです。

クルマ業界はいち早くそれに反応し、対策を練りました。ラインナップの電動化がそれです。内燃機関のないEV(電気自動車)や既存のエンジンとモーターを併用するハイブリッドモデルのみ生産、販売するという手法です。

ここで紹介するベントレーもそのひとつ。2025年にはすべてのモデルを電動化する計画を発表しました。保守王道に見えるウルトララグジュアリーブランドですが、意外なほど小回りはきくようです。

そんな近未来を提示されると、もうこういったクルマはなくなってしまうのではと思います。ベントレーの4ドアサルーン、フライングスパーです。

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このクルマは大排気量エンジン&大パワーの代表的な存在です。ボンネットの下には6リッターW型12気筒ツインターボエンジンがおさまります。2リッター直4エンジンを3基つないだような感じですかね。最高出力は635ps、最大トルクは900Nmとなります。最高速度時速333キロというのも目にとまる数字でしょう。

スペックだけ眺めていると、レーシングカーなんだと勘違いしてしまいます。ただ今後はカーボンニュートラルの狼煙のもと、小排気量化されるのは明らか。モーターと組み合わせてのエンジンソースとなります。

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ということで、今回は最後のピュアな内燃機関モデルになるかもしれない「フライングスパー」をテストドライブしてきました。

現行フライングスパーは、2019年にフルモデルチェンジしたモデルです。先にリリースされた2ドアクーペのコンチネンタルGT同様第三世代への突入で、プラットフォームから新しく作り替えました。もしかしたら電動化を鑑みての設計かもしれません。とにかくオールニューです。

エクステリアデザインも印象を変えます。これまでよりボディは低くかつワイドになったように見えます。ですが、実際の寸法はそれほど変わっていないのがミソ。デザインの効力といったところです。

そしてインテリアもブラッシュアップ。モダンファニチャーのショールームのようなオシャレな空間が広がります。デザイナーのセンスの良さを感じますね。ここはグループ内のコーチビルダー“マリナー”が担当しました。ロフテッドダイヤモンドレザーキルトのシート、3Dテクスチャーのダイヤモンドレザーを配したドアトリムが目立ちます。こんな手の込んだことが成立するブランドは多くありません。

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では、実際に走らせた印象ですが、高速道路は相変わらずの安定感で、乗員は快適に移動できます。静かなキャビンは疲れ知らずといったところ。キャビンを無駄に揺さぶらないエアサスのセッティングは完璧で、路面状態に関係なく穏やかな走りを続けられます。ロングホイールベースの恩恵もあるでしょう。

もちろん、それでいて必要な追い越し加速や、峠道でのアグレッシブな走りにも十二分に対応します。そもそも大パワーエンジンですから、アクセルの踏み方次第ではいかようにもなります。ここにはスポーツカーブランドとして生まれた生い立ちとフィロソフィーを感じました。

ドライブモードを「スポーツ」にすると、排気音もレーシーに変貌します。コーナリングは、リアタイヤが自動操舵するので小さく回れるのも魅力的です。街中でUターンを試みましたが、思いのほかスムーズでした。

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興味深いのはそうした少々激しい走りをした時も、ベントレーたる乗り味が崩れないことです。急にエアサスが硬くなり過ぎたり、48Vで稼働するアンチロールバーがキャビンに不自然な角度をつけるようなことはありません。終始快適です。そこに一日の長があるのは言わずもがなでしょう。

ということで、大排気量エンジン&大パワーの代表選手を高速道路、ワインディング、街中で堪能、その凄さをあらためて体感しました。ガソリンエンジン世代をシビレさせる内容です。やっぱこうじゃないと、と言いたいですね。ベントレーフライングスパーの存在感の大きさを痛感しました。さすがです。



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