CAR 九島辰也のCAR STYLE

アルピナとBMWの関係、きちんとわかってる? BMW ALPINA B5 新型を試乗レポ。

日本人気質に受け入れられる アンダーステートメントなキャラクターにゾッコン

クルマ好きにとっても謎の多いブランドはいくつかあります。先日も4億円するイタリアのスーパーカーブランドの発表会に呼ばれましたが、周りのメディアはその価値をあまりよくわかっていないようでした。ヨーロッパにいればそうでもないでしょうが、東アジアのこの国にはまだまだ情報の少ないカーブランドは少なくありません。

今回ここでスポットを当てるアルピナもそんなひとつです。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

そんなアルピナの最新モデルに試乗しました。B5というクルマです。アルピナは各モデルのガソリンエンジン車に“B”、ディーゼルエンジン車に“D”の頭文字を与えます。そしてその後の数字はBMWのシリーズに準じます。

それじゃアルピナはBMWのチューナーなのかと言えばそうではありません。

れっきとした自動車メーカーとしてドイツで登録されています。その証拠にこのクルマには“アルピナ”と“BMW”の両方のエンブレムが付きます。つまり、ダブルネーム。もしひとつのチューナーでしたらBMWが自社のマークを付けるなんてこと許しませんよね。要するにお互いレスペクトしている素晴らしい関係なんです。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

それはともかく、新型B5です。

5シリーズがモデルチェンジしたことで、こちらもアップデートされました。

なので、ヘッドライトユニットやグリル周りは最新モデルとデザインを共有します。それにインターフェイスもそんな感じ。ただ、当然エンジンの性格は変わりますし、乗り心地も別物です。それとアルピナならではのクラフトマンシップによるインテリアの仕上がりも別。

大量生産されるBMWのカタログモデルとは似て非なる物となります。気になる価格もそう。アルピナB5ビターボリムジン(アルピナはセダンをこう呼ぶ)は1898万円。それに対しBMW5シリーズのスタートプライスは678万円。V8エンジンを積んだM550i xDriveで1319万円です。差は明らかですね。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

その違いをわかりやすくいうならまずはエンジンが挙げられます。4.4リッターV8ツインターボの最高出力は621hp、最大トルクは800Nmを発揮します。M社が手がけるM5で600hp、750Nmですからそれも超えます。スペックだけでもニンマリします。

ただ間違えてもらって困るのは、このクルマはハイパフォーマンスを競うシロモノではないこと。1hpでも相手の上を目指すコンペティター同士ではありません。彼らが提供するのは数値では測れないアルピナならではの“味”。長年このブランドをウォッチしてきましたが、そこが特徴であり、魅力なんです。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

乗り心地もそのひとつ。これだけのエンジンスペックを持ちながらサスペンションが強引に固められているわけではなく、とてもしなやかに動きます。もしかしたら“リムジン”と形容するのはそんな理由かもしれません。とにかく乗り心地がいい。しかも、それでいて、コーナリング時のリアの粘りは高く、高速コーナーからタイトコーナーまでドライバーが嬉しくなるようなスポーティな走りを見せます。要するに運転が楽しい。人はそれを“アルピナマジック”と呼びますが、まさに魔法といいたいです。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

そんなキャラクターが、日本でも受けている要因と考えられます。2000万円級のプライスタグですから派手なスーパーカーを買うこともやぶさかではありませんが、日本人はアンダーステートメントなモノを選ぶ方も多くいらっしゃいます。どうやらそのマーケットに受けているようです。

ということで、私もいつかはアルピナオーナーになることを夢見ています。控えめでジェントルな大人になれたら嬉しいですね。アルピナブルーのB5をガレージに収める。そんなライフスタイルに憧れちゃいます。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
AND MORE