両雄の親和性がバチっとハマる好例! スタイルを問わない万能選手です
第93回はポーター×白山眼鏡店のアイウェアです。

昨年創業85周年を迎えた「吉田カバン」。これを記念し、1962年に発表したオリジナルブランド「ポーター」が、「ヴァンズ」や「シュタイフ」など様々なブランドとアニバーサリーコラボを製作。今回は数あるコラボレーションの中で「白山眼鏡店」をピックアップ。
1883年に創業した白山眼鏡店(はくさんがんきょうてん)。1975年からはオリジナルフレームの製作を開始、その繊細でシンプルなルックスは多くの人を魅了し、かのジョン・レノンが愛用していたことでも知られています。吉田カバンとともに日本のファッションシーンを支えてきた老舗ですが、実は吉田カバンとは今回が初コラボ! ファンからすれば、ようやく共演が実現したというところでしょう。それだけでも本コラボがどれだけスペシャルか納得頂けるかと。
汎用性や機能性に優れた吉田カバンのモノ作りと、白山眼鏡店の“デザインしすぎない”コンセプトが共鳴し、リリースされたモデルはずばりミニマル。これ見よがしなコラボ感はなく、テンプルの内側にPORTERのロゴがゴールドで箔押しされています。ベースとなった2型は、白山眼鏡店オリジナルで1975年に登場したファーストモデル「HANK(ハンク)」と76年のセカンドモデル「BRIGG(ブリッグ)」。
クラシカルなボストンシェイプが特徴のBRIGG。インラインに見られるノーズパッド式ではなく、今回のコラボは鼻にフィットしやすいクリングスパッドを採用。普段眼鏡をかけ慣れていない方や、眼鏡デビューするという方にも合わせやすい仕様も見どころです。とは言え、かけた時の佇まいはノーズパッド式と遜色なく、スマートな洒落感を演出。
敢えてひと目でコラボと分からせないシンプルさは、ロゴモノ全盛の現代とは逆行するものの、言うなればシーズンやトレンドに左右されない証拠。この先何年も愛用できるけど今しか買えないとあれば……もうお分かりですよね? 間違いなく買いです!

コラボ製作した2型は、サングラスとアイウェアの各2モデル、フレームカラーも3色バリエと、豊富なラインナップで展開。こなれた抜け感を演出するなら、クリアタイプのキハクフレームがオススメ。ハードルが高いとされがちですが、昨今のリラックスしたファッショントレンドとも好相性なので、今どきなお洒落も楽しめます。

ポーターと白山眼鏡店のロゴがプリントされた、オリジナルのセリート(眼鏡拭き)が付属。レコード盤をイメージした、目を引くユニークなデザイン。敢えて人前で眼鏡を拭いてさり気なく魅せたくなっちゃいますね。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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ポーター 表参道 03-5464-1766