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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 僕が捨てなかった服

このクオリティで当時4万円以下! ウールリッチの底力を感じたダウンパーカ

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

じつはベージュを買って、ある女性と交換して黒を着続けてます(笑)

2020年に20周年を迎えたディストリクト ユナイテッドアローズのオープンから店頭に立ち続ける顔的な存在で、ブログやコラムにてマニアックで役に立つ、素敵な話題を提供してくれる森山真司さん。

基本的に服を捨てることはなく、自宅のクローゼットや収納には収まり切れないくらいの服を所有する森山さんが、なかでも思い入れが強くて捨てられない服をご紹介する企画の第6回目は、ウールリッチ(WOOLRICH)のダウンパーカです。

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確か 1989年くらいに インポートで買いました。最近流行った、アークティック パーカの当時版で、まだ MADE IN U.S.A.時代のものです。フードのファーもコヨーテですね。

とにかく寒がりなんで温かいアウターが欲しくて、当時3万9000円くらいだったかな。

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たっぷりダウンが入っているのにシームがないのと、長めの着丈という、わりと単純な理由から惹かれて購入したんだと思うんですが、じつは僕が買ったのはベージュなんです。

これを買って着ていた頃、もう着始めてから10年近くは経ってましたが…、自由が丘に勤めていて、向かいにイタカジ(イタリアン カジュアル)のハイランズというお店がありまして。

そこで働いていた女性が、この黒を着ていて「色違い持ってるの?」なんて話で盛り上がって、お互いにそこそこ着てるから「かえっこしようよ」なんて言って、交換して今に到ります。

ベージュのときは、色もあってアウトドアっぽい合わせしかできなかったんですが、黒に変えたことによって 合わせられるものも増えて、より着た気がします。

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いま、アメリカ製で この価格で このクオリティの商品は作ることができませんし、重ねてきた年月も加わって雰囲気もあります。

これ以降 あまりダウンは買っていないのですが、やっぱり新しい技術が詰め込まれたものを着てしまうと そちらの方に袖を通す機会が増えて 年に2回着れば良い方ですが、手放さずに取ってあります。

自由が丘のお店はなくなってしまったし、その女性がどこで何しているかも分かりませんし、もちろん僕のベージュをまだ持っているとは思えませんが、もしこの記事を見てくださっていたら、ご連絡ください(笑)。また「かえっこしませんか?」

Photo:Shimpei Suzuki(Item)

Edit:Ryutaro Yanaka

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「ディストリクト ユナイテッドアローズ」セールスマスター
森山 真司さん

ファッション業界で30年に及ぶキャリアを誇り、ディストリクト ユナイテッドアローズにおいては2000年の立ち上げ時より在籍する名物スタッフ。『スター・ウォーズ』をこよなく愛する、“自称ジェダイ”は、服・革靴など莫大な量を所有。1968年生まれ。



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