エルメスと分からないデザインに ひと目惚れしました!
さて、181回目は「エルメス」のスニーカー「ヴォルテージ(VOLTIGE)」。2019年に登場した、新しいタイプのモデルです。
ヴォルテージ(VOLTIGE)はフランス語で"馬芸"を意味し、馬にまつわるアイテムが多いエルメスらしいネーミングですし、そこかしこに馬具を想起させるディテールが散りばめられています!

まずソール全体には、エルメスの中でも人気のディテールであるピラミッド型のスタッズ「メドール」がスパイク状態で並びます。
メドールは、猟犬の首輪に付けられたスタッズがモチーフなんですが、猟犬と馬とは切っても切れない縁があります。イギリスで1600年ごろから行われているキツネ狩りではチームを組んで、一緒にキツネを狩っていたんですね。
なので、エルメスでもさまざまなアイテムでメドールを使ったアイテムを見かけることができます。

それからソールのかかと部分には、"ホースシュー(馬蹄)"のようなディテールが採用され、中央部はレザーに切り替えられています。
馬蹄とは、馬のひづめ(蹄)に着ける保護具。ヨーロッパでは、鉄が魔よけの効果があると信じられたことに加え、馬蹄の描くUの字が"幸運が入ってきて貯まり、そのまま逃さない"という意味を持っていたり、悪魔が鍛冶屋との約束で家の扉に蹄鉄を飾ってるところは襲わないと約束をしたという言い伝えがあったりするため、お守りや金運のモチーフとして愛されています。
履いたら見えない部分ではありますが、金遣いの荒めな僕には なんともありがたいディテールです(笑)。

そしてこれは、ん〜と悩んでしまいましたが…(笑)、あぶみのフォルムを連想させるレザーインサートスリッポンスタイルだそうです。
他にもいろいろあるっぽいんですが、購入理由は 完全にパッと見のひと目惚れ。
だって、このヴォルテージったら 全然エルメスのスニーカーって分からないんです。サドル部分の切り替えが「よく見たら H」ではありますが、相当にさり気ない。カカトにブランド名の刻印もありますが、これも白地に白だから 近付かないと見えないし、そんなところをまじまじと見つめる機会もないので、まぁ気づかない。
でも、それが堪らなく、僕の琴線をビリビリと刺激するんです。
幸運にも、これが登場した2019年の12月頃、友人がパリへ旅行に行くというので、「もし売ってたら買ってきて」とお願いして、無事手に入れることができました。
日本では結構なお値段ですが、内外価格差があり安かったので、友人への手間賃、御礼も込めてお支払いしましたが、結構気軽な感じで清水ダイブできた気がします。それでもスニーカーとしては決して安くはないお買い物なんですが…。
今までに持っていないデザイン&ディテールだったのと、このメドールが配置されたソールがどんな履き心地なのか知ってみたくて、自分には珍しくすぐにおろして履いているので、結構汚れてますね。
ホースシューのおかげで金運が上がったのかどうかは、今後のこじラグに登場するアイテムをもって判断してください。さらに高価なものをあげてたら きっと効果があったってことなので、興味あったらヴォルテージ買ってみては?(笑)

パッと見エルメスとは分からない





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Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka