ソールをどうするか、それが問題だ!
さて、179回目は「エルメス」のサンダル「イズミール(Izmir)」です。
そうそう、先日からスタートした企画「あなたの靴、見せてください」は、チェックして頂けましたか? 皆さんが、どんな靴を愛し、ともに過ごしているのか。その審美眼や靴への愛着などを拝見したいので、ぜひご自慢の一足をハッシュタグ「#靴魂(くつたま)」をつけて インスタグラムに投稿してください。
撮影の仕方は自由! 靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。
投稿していただいた写真は、各ブランドや種類ごとにセレクトした後に、紹介させて頂きます!
話をクルリンパと戻して、イズミール。モデル名は、エーゲ海に面する、美しいトルコ西部の都市から名づけられたそうで、いまやエルメスを象徴する、定番的な存在になりました。
いつか買おうと思っていたんですが、これが定番の恐ろしいところ。いつでも買えると思ってしまうと、いつまでも買わないんですよね……。
ただ、今後はいろいろな問題で革のクオリティや価格など適正具合が崩れていきそうですし、今年の夏は暑すぎて足を覆う履き物は避けたくなるほどだったので、ついに重い腰を上げて 清水ダイブしました!
デザインは、とにかくシンプル。フラットなソールに、甲を覆うように一枚革のストラップが配されているだけです。
で、そのストラップに切り込みが入れられており、「よく見たら H」。
縦にしてみても「よく見たら H」なんです。とは言ったものの、有名モデルすぎて、これは飲み屋で使ったとしても、あまり効果は発揮できなそうです。
もうアチコチで「エルメスばっかり買って」って やいのやいの言われてますが、これは仕方がない。他のブランド買うより圧倒的に気分が高揚するし、基本的に服・靴関連は手放さないので、長く使うなら飽きが来なくて手入れして愛でられる価値のあるモノがイイんです。
初期投資の額は大きいけど、結果必ず減価償却して、1回使用単価は相当低い。このサンダルだって、きっとビーサンと同じくらいまでいくはず。
"なが〜く愛して"あげるために 清水ダイブしてすぐにブラッシングしてホコリを丁寧に落として、サフィール ノワールのスペシャルナッパデリケートクリームをインソールとストラップの裏側に、ナッパにレノベータークリームを混ぜたものをストラップのアッパーとアウトソールに塗り塗りして準備は万端です。
ただ、問題はアウトソールをどうするか? ホントは 何も貼らずこのまま履きたいんですが、"都会の床は よく滑る!" 駅の構内や百貨店内は特にで、雨なんか降った日にゃ 踊ってのか?ってくらいな足捌きを見せるハメに……。
ラバーを貼るのがセオリーなんですが、編集長干場は10ミリ厚のビルキーソールを貼ったが故に、返りが悪くなって歩きにくくなり履かなくなるという儚い顛末に…。
薄いヴィブラムソールかシートを全面に貼るのが正解なんでしょうが、レザーソールのサンダルを買った意味は…?? ん〜……。
なんて悩んでいるうちに夏が終わり、サンダルを必要としない秋がやってきそうです。
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Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka