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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

【リベンジで購入!】リゾートで履ける、エルメスのサンダル

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

いつの日かリゾートで履けるように……

前に「エコラグ 」で紹介したエルメスのサンダルは、生来のカスタマイズ癖で、購入後にレザーソールの上からビルケンシュトック製のラバーソールを貼り、約15ミリの厚底にしました。クルーズにもっていこうと思い、船上のプールサイドなどのデッキで滑らないようにと考えたアレンジでしたが、そのアイデアには かなり自信があったものの、実際に履いてみたらソールが厚すぎて反り返らないんですよね……。

つまり、ひと言で表現すると、歩きにくい。しかも、かなり。そうなると、やっぱりだんだん履かなくなりますよね……。ルックスはとても気に入っていただけに、悔しさだけが残りました(まあ、自分のせいなのですが)。

リベンジの瞬間が訪れたのは、一昨年前の出張のとき。訪問先の韓国で、仕事の合間にホテルの近くにあったエルメスの直営店を目的もなくフラフラ見ていると、「干場さんですよね?」と日本語で話しかけてくる現地のスタッフがいるじゃないですか! なぜ? なぜ? なぜ??

頭のなかに、はてなマークが渦巻くなか、そのスタッフが「いつもFORZA STYLEのYouTube、楽しく観てますよ」と言うわけですよ。

それが例えリップサービスだとしても、うれしいじゃないですか。視聴者がいるとは予想しなかった異国の地で、「楽しく観てますよ」だなんて……。思わずハグしたい衝動に駆られましたよ。そうすると、なにか買わなきゃと思うのが人情というもの。感謝の気持ちを伝えるのに国境や人種の差はありません!

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で、今度こそリゾートで履けるサンダルをと思い、吟味して選んだのがこちら。前はアッパーに「H」モチーフをあしらったモデル「イズミール」でしたが、今回、買った一足はパッと見ではどこのブランドがわからない。それがかえって気に入ったんですよね。見ようによっては、高級なビルケンシュトックのサンダルみたいにも思えるし……。色はモカと迷ったのですが、黒の水着が多いので、それに合わせて黒にしました。

昨年は忙しくてリゾートに出かける暇がなかったので、今年こそはと思っていた矢先のコロナショック。しばらく船旅で海外なんて行けないだろうな……。

そんなわけで、リゾート用だったはずのサンダルは、最近ではもっぱらご近所用のつっかけになっています。履くたびに、「君にはふさわしい舞台があるはずなのに、こんな思いをさせてごめんよ」と、心の中でつぶやきながら、いつの日かまた リゾートを楽しめる日が来ることを心待ちにしているんです(苦笑)。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:Toshiaki Ishii

6冊目の書籍が発売しています。洋服から、ジュエリー、腕時計、ライフスタイルまで。僕が日頃から愛する大人の男女におすすめしたいブランドの逸品について書いています。読んでない方はぜひ!

干場義雅が愛する
「究極のブランド100+5」(日本文芸社)



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