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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

【結婚式の服装選びで間違うな】フォーマルウェアに外しは禁物です!

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フォーマルウェアにハズしは不要。正しい知識が重要です

お待たせしました、お待たせし過ぎたかもしれません。昭和最後のエロ事師……。
 

Netflixの韓国ドラマ『愛の不時着』もサイコーですが、昭和生まれの僕としては、AV業界伝説の風雲児、村西とおる監督の姿を描いた『全裸監督』にはハマりました。奇しくも「エロ」を掲げた連載タイトルを名乗っている身としては、逆境をチャンスに変え、のし上げっていく様子は痛快そのもの。

「ナイスですね〜!」「ファンタスティック!」。唐突な始まりですが、今回は干場プロデュースのフォーマルウェアのお話をさせていただきます。行きますよ、“プー”(ほら貝の音)。

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アイテム

テールコート/クラウディア
スラックス/クラウディア
シャツ/クラウディア
ヴェスト/クラウディア
ボウタイ/クラウディア
カマーバンド/クラウディア
ポケットチーフ /ムンガイ
リング/フィクサー
ソックス/グレン・クライド
靴/チーニー

この春は残念なことに、コロナ禍で予定していた結婚式を挙げられなかったカップルが多かったと聞きます。テレビのニュースなどにもあったように、リモート結婚式という選択肢をとる人たちもいたようですが、開催を秋以降に延期するというケースがほとんどのよう。そりゃ、そうですよね。一世一代の晴れ舞台ですから、妥協やあきらめは禁物。きっと、僕だってそうします。

で、このような状況になるとは予想もしなかった昨年暮れ、舞い込んだのがウェディング業界大手のクラウディアから男性のフォーマルウェアをプロデュースして欲しいとの依頼でした。

聞くところによると、結婚式や披露宴は新婦主導で進められることが大半で、女性は自分が着たいドレスに明確なイメージをもっている一方、男性は会場や周りの人たちにすすめられるがままに決めてしまうことが多いとか。その結果、間違ったフォーマルスタイルで本番に臨む人も少なくないそうで……。

そこで、僕がこのプロジェクトを進めるにあたり、テーマに掲げたのが「Get back to basics!」でした。実のところ、フォーマルな場に余計な小細工は いりません。映画『007』シリーズのジェームズ・ボンド然り、『プリティ・ウーマン』のリチャード・ギア然り、男性は、常に女性を引き立てる王道のスタイルを極めるほうがずっとカッコいいと思うのです。

そのためには、最愛のパートナーが自信をもって輝けるように(恥ずかしい思いをさせないためにも)、正しい知識を身につけることも必要だし、そうした制約を楽しめる心の余裕もなくてはいけません。

ただ、ファッション業界人でもなく、日々忙しくて時間のないフツーの人たちに、そこまで求めるのは酷ですよね。そこで、僕がここから選べば間違いないというコレクションを用意しました。

タキシードやテイルコート(燕尾服)、モーニングコート、ディレクターズジャケットから、側章入りのスラックスやスタッズ付きのウィングカラーシャツ、ボウタイ、カマーバンドに至るまで、生地選びや仕立て、ディテールに徹底的にこだわり抜いて現代的にアレンジした20数着をラインナップしています。

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これは夜の正礼装のテイルコートのスタイルですが、さすがに僕も「ホワイトタイ」指定のパーティには出席したことがなく……、着用したのはこれが初(汗)。だって、宮中晩餐会など宮中の公式行事や、それらに準じる観劇・舞踏会・音楽会への出席、もしくはオーケストラの指揮者でもなければ こんな格好はしないですよね。

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だから、コスプレ好きとしては一度着てみたかったんですよ(笑)。ジャケットの前身頃から見える白いヴェストの分量や、スラックスのウエストに入れたインプリーツの仕様、ピークドラペルとスリーピークスで挿したポケットチーフの角度など、自分なりに計算し尽くしています! 

あと、さっき正しい知識を身につけるのが重要と言いましたが、できることなら時間があるときにそうした文献に目を通しておくといいかもしれません。

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と言うのは、伝統的な服装術というのは、自分をきらびやかに見せるためのお洒落ではなく、相手への気遣いともいえるマナーの一部。そこを勘違いした、セレブ気取りの独りよがりのファッショニスタは、絶対に痛い目に遭います。特に、これからビジネスがグローバルに広がっていくことを考えると、こういう勉強も大切ですよね。


今回のスタイルのキモは……。

●フォーマルウェアにハズしは不要。
●正式な場で身に着けるものには、いちいち理由がある!
●だから、知識は重要。
●エロは相変わらずありませんが、「エクスタシィ!」(by 村西とおる)。
●自粛生活は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)

Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


6冊目の書籍が発売しています。洋服から、ジュエリー、腕時計、ライフスタイルまで。僕が日頃から愛する大人の男女におすすめしたいブランドの逸品について書いています。読んでない方はぜひ!

干場義雅が愛する
「究極のブランド100+5」(日本文芸社)

5冊目は、1冊目の書籍の内容を改稿し、本質的な服装術を知らない新社会人から肩書きを持つ大人まで使える身に纏う処世術について書いています。読んでない方はぜひ!

世界のビジネスエリートは知っている
「お洒落の本質」(集英社文庫)

4冊目の本では、女性のエロサバなスタイルについてまとめています。女性はもちろん、男性が読んでも面白いのでぜひ。奥様にもすすめてくださいね。

干場義雅が語る

「女性のお洒落」
(ディスカバートゥエンティワン)

3冊目の書籍は、難しいとされる大人のカジュアルスタイルについて書いています。読んでいない方はぜひ!

干場義雅が教える

「究極の私服」
(日本文芸社)

2冊目の書籍は、色気についてです。
普通に見えて、なぜか人を惹きつける男の共通点について書いています。読んでいない方はぜひ!

一流に学ぶ

「色気と着こなし」
(宝島社)

1冊目は、スーツの着こなし術から世界の一流品選びまで、基本的なことやお洒落の本質について書いています。読んでいない方はぜひ!

世界のエリートなら誰でも知っている

「お洒落の本質」
(PHP出版)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



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