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FASHION 干場の「エコラグ」

レッド・ウィングのスーパーソール、これが干場義雅の原点だ

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

ブラックデニムと合わせて、ハードでシンプルなスタイルに!

この「スーパーソール 6インチモックトゥ(STYLE NO.8133)」は昨年の秋、購入しました。アメ横をブラブラしていたときに、イケダヤ靴店で見つけて履いてみたら やっぱりいいんですよね。ちなみに、これは三代目。初代は、僕がビームスのアルバイトを卒業して、ワールドフォトプレスの『MA-1』編集部で働き始めた21歳のときに履いていました。

思い起こせば、それが自分にとってレッド・ウィングの第2期ブーム。最初に盛り上がったのは、渋カジ全盛期、17歳のときでした。当時、高校生だった僕には高嶺の花でしたが、先輩に譲ってもらった「アイリッシュセッター 6インチモックトゥ(STYLE NO.9875)」、いわゆるレッド・ウィングのアイコン的なブーツを大事に履いていました。

その後、31歳のころ、『オーシャンズ』編集部時代は、「NEW渋カジ」スタイルを改めて流行させようと思って、ベージュのラフアウトレザーの「11インチ エンジニア(STYLE NO.8268)」を買って、バックルの位置をわざわざ低くお直しして履いていましたね。その昔は、バックルの位置が低かったんですよねぇ。

あ、全然関係ない話になってしまったので、話を戻します。そういう体験があったせいか、レッド・ウィングは自分の原点みたいに思っているんです。

スーパーソールが注目されるようになったのは、藤原ヒロシさんが黒のアイリッシュセッターの白ソールにカスタムして人気が爆発した次あたり。90年代後半だったでしょうか。

それを思い出すきっかけになったのが、カリスマスタイリストの野口強さんとの対談企画でした。90年代後半の野口さんといえば、ファッションアイコンとして爆発的な人気を博した某氏のスタイリストとして、バンソンの革パンやクロムハーツのウォレットチェーン、ロレックスの「サブマリーナ」を大流行させた張本人。レッド・ウィングのスーパーソールもそのひとつで、影響されまくっていました(笑)。

先日の対談でお会いしたときも、黒のTシャツに黒のデニムといった昔から変わらないシンプルなスタイルで、「男って、そんなもんでしょ」と言う潔さには、マジでいまでも憧れます。

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スーパーソールって、もともとは1970年代にレッド・ウィングが開発して特許を取得した靴の底付け製法の名称なんですよ。比較的、低コストでありながらグッドイヤーウエルト製法に勝るとも劣らない頑強さがあり、グリップ力やクッション性、さらには軽量というのが大きな特徴。結果、なじむまでは堅くて重かったワークブーツが 飛躍的に履きやすくなったんです。

僕は重い靴が本当に苦手なので、いくら「お洒落はガマン」と言われても、従来のアイリッシュセッターやエンジニアブーツは疲れてしまうんですが……。これを初めて履いたときは、救世主が現れたと思ったものです(笑)。

実はこの三代目は、買ってからまだほとんど履いていないのですが、野口さんに倣って細身のブラックデニムに合わせようと思っています。野口さんが手がけるマインデニムや、自分でつくったヤヌークの別注デニムあたりに似合うんじゃないかと画策中。

新型コロナの影響で、いまは家で過ごすことが多いのですが、出掛けられるようになったら思いっきり楽しみたいですね。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:Toshiaki Ishii

6冊目の書籍が発売しています。洋服から、ジュエリー、腕時計、ライフスタイルまで。僕が日頃から愛する大人の男女におすすめしたいブランドの逸品について書いています。読んでない方はぜひ!

干場義雅が愛する
「究極のブランド100+5」(日本文芸社)



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