春だからこそ、ちゃんとしたコートを羽織りたいものです
春雨に着るスプリングコートは、軽いに越したことはありません。
となれば、薄いナイロンを1枚仕立てしたものが最強!? 確かに、いざとなれば小さくたたんでブリーフケースにしまえる薄手のナイロンコートは便利です。しかし、いかにもペラペラなコートでは、せっかく良い仕立てのスーツを着ていても台ナシ。
薄いナイロンコートは梅雨シーズンに頼るとして、今時期はちゃんと見栄えのするスプリングコートを選びましょう。もちろん、ナイロンが悪いわけではありません。生地感がしっかりしていたり、光沢が上質であればOK。その場合も、形はベーシックなステンカラーだったり、クラシックなトレンチだったりすると、きちんとビジネス顔に見えます。
コートの場合、トレンドがあってもベーシックなタイプは廃れることがないため、きちんとビジネス顔のスプリングコートを1着持っておくと重宝しますよ。
HERNO ヘルノ
退屈なベーシックじゃなく、格のあるベーシック
撥水加工を施したコットンギャバジンのオリジナル生地「デロン」を採用した、レインコレクションからの展開となるステンカラーコート。男心をくすぐるカーキグリーンが、ヴィンテージなスタイルを提案する今シーズンらしさを表しています。無駄のないコンパクトなシルエットは、ビジネスコートとして理想的です。
創業当時の哲学へのリスペクトを表明する、ジャカード織りによるモノグラム。日本では80年代に展開していたアイテムに採用されていました。クラシックにしてラグジュアリーな印象を楽しめます。
MACKINTOSH マッキントッシュ
もはや永久定番といっていいですよね
ビジネスコートの大定番といえば、やっぱりここのダンケルドは外せません。まさしくシンプル&ベーシックのお手本と言えるステンカラーコートで、無駄のないミニマルなデザインはスタイルを選びません。特にこんなミディアムグレーなら、膝上丈の絶妙なレングスと相まって、トレンドを問わず愛用することが可能です。
MooRER ムーレー
クラシック過ぎない今どきトレンチの理想形
クラシックなイメージの強いトレンチコートですが、こちらのMELFIはいたってモダンな印象。その理由は、エポレットやガンフラップといったトレンチにおける王道ディテールをあえて排除しているから。コットン×ポリエステルの光沢感ある生地も、その後押しをしています。やや着丈は短めですが、ジャケットがちょうど隠れる長さになっています。
TATRAS タトラス
シンプルにして男らしく、そして機能的
CORISCOと名付けられたこちらの1着は、ミリタリーグリーンが男心をくすぐりつつも、デザイン自体は実にシンプルなステンカラーコートに。比翼仕立てが、ミニマル感を一層アピールします。さらに、高密度の表生地を3レイヤー仕様で仕立てることで薄さと軽さを享受するなど、春らしい着心地を楽しめます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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