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帰ってきたクリブロ「フォードVSフェラーリなどなど」

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お〜い! みんなが帰ってきたぞ!

イタリアとハワイの出張組も帰国し、ひさしぶりに役者が揃いました。あらたに強力エディターもFORZAに合流する予定で、今年は出足好調です!

そんななかでも、今年FORZAがプッシュしたいのは釣り部部長の神藤光太郎さん。ファッション業界の太公望として、そしてFORZAのバイヤーとしてみなさまに新しいサービスを提供してくれるハズです。そんな神藤さんがイタリアのオシャレさんにガチコーデを聞いた動画はこちら!

 

相変わらず独自路線をひた走る中年コンビの「中年と中古車」のコンテンツもお見逃しなく。

先日公開した「キャンピングカー」の回、子供ゴコロが蘇るワクワクしたコンテンツとなっております。ぜひ「こんなクルマが見たい」というリクエストもドシドシ編集部までいただけたら幸いです。

かくいう私は、日々FORZA成長のための大空転を繰り返しながら、刺激物の大量摂取も己に課しております。早い話が本や映画、芸術、未体験のものに触れて脳内を耕そうという運動です。

最近「パラサイト」と「フォードVSフェラーリ」を観ました。個人的にはぶっちぎりで「フォードVSフェラーリ」が楽しめたのですが、「パラサイト」はいま世界中で問題となっている「分断」を考えさせられる映画です。はからずも、いま私が読んでいる本も「分断」がテーマの2冊です。


「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ著)、「上級国民/下級国民」(橘玲著)。トランプは米国が抱える深刻な「分断」が生み出した大統領ですが、ここ日本でも上級国民、下級国民という言葉が普通に使われるようになっています。

橘氏は「上級国民/下級国民」のなかで「非正規社員と正規社員」「大卒と高卒」「壮年と若年」などのテーマとトピックをあげながら、日本と世界が抱える深刻な問題を浮き彫りにしています。

たとえば「働き方改革」。みなさんが勤めている会社でも、働き方改革の影響は大きいと思います(講談社でもそうです)が、なぜいまこれほどまでに「急速に盛り上がっている」かといえば、日本経済の中核選手だった「団塊の世代(戦後のベビーブームで生まれた人口の一番のボリューム層)」が定年を迎えているからだ」と橘氏は指摘します。

政治家にとって大票田である団塊の世代からの支持を得るためには、彼らの仕事ぶりが大きく変わるような改革はできるはずがなかった。日本経済がそのせいで停滞しようとも、政治家にとってはいまそこにある票を数えることが大事なのです。

そんな団塊の世代が定年するにあたり、やっと終身雇用や同一賃金同一労働の問題に政治家が本腰を入れて取り組むことができるようになった。これが、いま働き方改革が盛り上がっている理由です。

しかし、これで非正規社員や若年労働層の労働環境やそれを取り巻く生活がよくなるかといえば、それはまた別の話です。大票田である彼らは消えるのではなく、「高齢者として人生100年時代を大集団で生きていくこと」になります。

少数の働き世代が大多数の定年世代を支える危うさはさまざま指摘されていますが、彼らの票を死守するために政治家は社会保障にメスを入れることなどできない。令和の今後20年は、「団塊の世代の年金を守るための20年になる」と橘氏は特筆しています。

若年層と高齢層、非正規と正規、貧困層と富裕層、上級と下級などの分断は、あちこちで日本社会に亀裂を生じている。亀裂のどちらに立っているかが最重要になってくる世界の先に何が待っているのか……。

日本人全員が直面する大問題に気が滅入りがちにもなりますが、ぜひ併読をオススメしたいのが「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」。ブレグジット問題を持ち出すまでもなく、超深刻な分断が進む英国でハーフの息子を育てる日本人の母親の実話コラムです。

面倒くさい多様性にまみれた子育てをするなかで感じる刺激や喜び、未来を生きる子供たちのたくましさが書かれていて、超オススメです。読後、まずはココロのなかのレッテル張りをやめてみようと思えた読書体験でした。

分断されたままの社会構図を、自分たちの子供に受け渡していいのか? 彼らが分断された地図に立ったとき、亀裂を飛び越える力をどう育てていくべきか。

そう、やるべきことは山積みで、仕事なんかしてる場合じゃないのです。

これが私の働き方改革です(笑)。

あれ?



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