ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 赤峰流。

【赤峰流カジュアルの極め方】ゴルフ、ハンティング……アウターの王道を知る

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

今回は「クラススポーツスタイル」とはどういうものか、ということを色々お話したいと思います。

クラスのスポーツスタイルですごく大事なのは、ズバリ「上に羽織るもの」中はポロシャツでOKですが、上になにを着るか──。

日本だといわゆるブルゾンとか、昔だとジャンパー。アメリカではスポーティングジャケット、イタリアだとジュッビーノと言ったりしますが、すべて羽織りもののことです。これが非常に大事なキーアイテムになります。

【ハンティングジャケット】

ハンティングというのは一般的には冬場のスポーツです。ですから9月10月のヨーロッパでは、ハンティングウェアが非常にたくさん登場します。

一般的に有名なハンティングジャケットの基本というと、こちらのスタイル。

ハンティング(狩猟)ジャケットですから当然、獲物をライフルで撃つときに必要な機能を施しているデザインです。特徴としては、射撃の衝撃を防げるように肩の部分がプロテクトされていたり、ポケットに獲物などが入れやすいよう、丸くアールがついていたりします。

あと下はニッカポッカを穿いたり、ハンティングブーツを履いたりしますけれど、一番のキーワードは、このジャケットをどういうスタイルで着るかというところです。
 

【ゴルフジャケット】

今日私が着ておりますのは皆さんご存知のバラクータの「G9」というモデルです。このバラクータジャケット、これは世界的にも有名ですし、日本でも皆さんよくご存知だと思います。実は、こちらは約45年前のものです。ですからもう今の物とは相当デザインも大きさも違います。

ブルゾンをかっこよく着るには、後ろを上げて、少し前下がり気味に、いわゆるベストのような状態で着ること。お尻が隠れてしまうような着方では途端に不細工になってしまいますから、NGです。

こちらは同じバラクータ社でやはり40何年前に作られたものですが、実は幻のアイテムで、日本では一般化は全然していません。生地は無双といって、表と裏と二重で生地を使っているんですね。

ゴルフジャケットの基本は、手を入れやすいように斜めにポケットがついているスタイルです。

こちらは、アメリカ製のマックレガーというメーカーのジャケットです。通称スコティッシュドリズラーという、ドリズラージャケット。表面はコットンで、裏面はレーヨンを使っているので、非常に着用感が滑らかで着やすくなっています。バラクータと同じようにゴルフ用に使うものとして一般化した定番中の定番です。

このドリズラージャケットも、今はもう幻のブルゾンと言われて今はほとんど生産されていないと思いますけれど、皆さんもいわゆるクラススポーツスタイルの中では覚えておいていただければと思います。

こちらはロンドンフォグというメーカーのコートで、どちらかというとシティジャケットと言われているものです。

これもやはり1940年代のジャケットですが、バラクータと同様に襟が立ちます。安定感があるからと、ポロシャツも襟を立てる人がいますが、それはNGです。なんでも襟を立てれば格好いいか、というとそうではありません。ポロシャツはもちろん、トレンチコートとかステンカラーのコートにおいても、襟を立てればいいというわけではありませんよ。あくまでも襟はきちんと寝かせて着るのが基本です。

詳しくは動画で!

Video:Shingo TAKEDA
report:Mckee Makiguchi

YouTubeのチャンネル登録はこちらからどうぞ!

ドクトル赤峰に、サムライ紳士の装いを相談しよう!

「いま持っておきべきスーツは?」「ネクタイの結び方、押さえるべきは?」「スーツの靴下、長さや色はどうする?」……などなど、ドクトル赤峰への質問を受け付けています。 ドクトルも楽しみにしていますので、みなさんジャンジャンお寄せください!

ドクトル赤峰へのご質問は、こちらの電子私書箱まで→forzastyle.web@gmail.com

■赤峰幸生(あかみね・ゆきお)
ファッションディレクター、服飾文化研究家
主宰を務めるデザインカンパニー「Incontro(インコントロ)」は、イタリア語で「出会い」の意。大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワーク、店舗運営などのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマに自作ブランド「Akamine Royal Line」を立ち上げ、パーソナルなスタイリング・アドバイスと注文服を仕立てるサービスを開始。その服作りを通じて、質実のある真の男のダンディズムを追求する。国内外の伝統文化を研究し、日本のトラディショナルが分かるファッション界の生き字引として、和魂洋装を体現しながら世界を舞台に活躍。2014年に社屋を神奈川県川崎市の自然に囲まれた立地に移転。「めだか荘」と命名して、企画の創造と発信、体感の場として活用している。1944年生まれ、東京都目黒区碑文谷出身。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5