ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 赤峰流。

「クールビズ」ではなく赤峰流「夏の出で立ち」をご披露します!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

間違いだらけのクールビズ!?

一言でクールビズといっても、ただ単に半袖シャツにしたり、ノーネクタイにするだけでは紳士の名がすたります。
そこで今回の【赤峰流。】では、ドクトル赤峰のサマースタイル、すなわち“夏の仕事の出で立ち”をご披露いただきました。夏は、ジャケットをどう着るか、が勝負。ネクタイをしてもすがすがしく涼しげに。ということで、ブルー、ブラウン、ベージュの3色のジャケットから、スタイリングを作っていきます。どれも色はワントーン明るめを選ぶのが鉄則です。
 

■ブルー系のスーツの場合

ノーネクタイの場合は、白地にブルーのボタンダウンシャツに、ネクタイの代わりとして千鳥格子や水玉のポケットチーフを合わせます。これだけで、清涼感がまったく違います!

足元は少し明るめのブルーの靴下、ウールではなく綿ですね。
それに対してどのような色のベルトや靴を合わせるかというと、ズバリ「茶」!
特にブルーと茶というのは色の相性が非常にいいのです。間違っても黒の靴はNGですよ。

ネクタイをする場合は、麻の白のシャツに、紺地に白のネクタイを合わせると非常に涼しげです。
まさに、サマービジネススタイルの代表格ですね。
靴は同じように茶のスリッポン(もしくはそれに近い靴)を履けば完璧です。

 

■ブラウン系のスーツの場合

ドクトル赤峰の夏の定番は、リネンの茶系のスーツ。
ネクタイをする場合、色はどうするかというと、目をつけるのはボタンです。ボタンから色を拾いましょう。

白いワイドスプレッドのシャツに、ボタンから色を拾ったネクタイを合わせると、非常に清涼感があって夏らしい出で立ちになります。夏だからこそできるスタイルです。

ノーネクタイの場合は、茶のギンガムチェックのシャツがよく合います。ネクタイをする場合でも、やや濃いめの茶色のニットタイを合わせるとサマースタイルになります。

足元は、スウェードの靴。「夏なのにスウェード?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はヨーロッパの方は夏場でもよくスウェードの靴を履きます。
もうちょっと粋な格好がいいなという方は、1930年代とか40年代によく出てきたいわゆるコンビネーション(2色)の靴を。

これで1930年、40年代のヨーロッパの夏のスタイルが完成です。
クールビズというより、“サマードレススタイル”と呼びたいですね。

 

■ベージュ系のスーツの場合

よくオフ白と言われる、白に近いベージュのスーツ。ネクタイをする場合は、スーツの白いボタンに合わせて白いシャツを選びます。このようなコットンスーツにボタンダウンのシャツを合わせると、ちょっとアメリカっぽいスタイルになりますね。

ネクタイは、薄いベージュ地の色のものを。白シャツが映え、非常に夏場らしいすっきりしたイメージになります。リネンのネクタイでもいいでしょう。

足元はやはり茶系を合わせましょう。

ネクタイをしない場合は、先ほどのブラウンで登場したギンガムチェックのシャツに白のポケットチーフを合わせましょう。

ポケットチーフは、柄物よりも無地をおススメします。柄物は、その中の色を全て計算しつくしてコーディネートされているかどうかが問われます。「おしゃれだからオレンジのポケットチーフがいいよね!」なんて無造作にすると、全体のコーディネートと全然合わず残念なことになってしまいますから、ご注意ください。
素材は綿でも結構ですが、麻のポケットチーフをさしていただけると、よりスタイルが決まります。

詳しくは動画で!

Video:Shingo TAKEDA
report:Mckee Makiguchi

YouTubeのチャンネル登録はこちらからどうぞ!

ドクトル赤峰に、サムライ紳士の装いを相談しよう!

「いま持っておきべきスーツは?」「ネクタイの結び方、押さえるべきは?」「スーツの靴下、長さや色はどうする?」……などなど、ドクトル赤峰への質問を受け付けています。 ドクトルも楽しみにしていますので、みなさんジャンジャンお寄せください!

ドクトル赤峰へのご質問は、こちらの電子私書箱まで→forzastyle.web@gmail.com

■赤峰幸生(あかみね・ゆきお)
ファッションディレクター、服飾文化研究家
主宰を務めるデザインカンパニー「Incontro(インコントロ)」は、イタリア語で「出会い」の意。大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワーク、店舗運営などのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマに自作ブランド「Akamine Royal Line」を立ち上げ、パーソナルなスタイリング・アドバイスと注文服を仕立てるサービスを開始。その服作りを通じて、質実のある真の男のダンディズムを追求する。国内外の伝統文化を研究し、日本のトラディショナルが分かるファッション界の生き字引として、和魂洋装を体現しながら世界を舞台に活躍。2014年に社屋を神奈川県川崎市の自然に囲まれた立地に移転。「めだか荘」と命名して、企画の創造と発信、体感の場として活用している。1944年生まれ、東京都目黒区碑文谷出身。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5