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マンスプレイニングって? 男性が気づかずやりがちな理由とは

2019.3.3 2019.3.3
2019.3.3

知らないうちにハラスメントの加害者に!?

女性に優しいジェントルマンなみなさん、「マンスプレイニング」という言葉はもちろんご存知ですよね? まさか、職場の女性に「それ、マンスプレイニングですよ」と言われたのに意味がわからず調べてるところ、なんてことはありませんよね。

図星でギクッとしたあなたも、もっと詳しく知りたいあなたも、この記事でマンスプレイニングの意味やマンスプレイニングする人の特徴を知って、無意識のうちにマンスプレイニングしてしまわないように気をつけておきましょう。

マンスプレイニングの意味とは?

マンスプレイニングとは、「man」(男)と「explain」(説明する)という英単語を合わせて作られた言葉です。男性が、多くの場合女性に対して、相手が自分と比べて無知であると決めつけて、上から目線で知識をひけらかしてものごとを説明する行為を名付けたものです。

この言葉ができたのはわりあい最近のことで、欧米ではかなり知られてきていますが、日本での認知度はまだまだです。しかし、女性がすでに知っている事柄や特に説明してほしいと思っていない対象を、自分をアピールして相手に対してマウンティングするために自慢げに語るさまは、「知的ハラスメント」とも言われる立派なハラスメント行為になってしまいます。

男性はなぜマンスプレイニングしてしまうのか

男性がマンスプレイニングをしてしまう心理には、自分が人より上に立ち、特に女性を自分の思い通りにしたいという「支配欲」と、博識な自分を認めてもらい、人から尊敬されたいという「承認欲求」があります。

ではなぜ、男性はとりわけ女性を見下すような態度で自分の知識を披露してしまうのでしょうか? それには、「女性は男性と比べて無知である」という固定観念や「男性のほうがさまざまな面で女性より優位である」という偏見が作用しています。

日本では家父長制にはじまり、女性が学問をすることや社会に出て働くことをよしとされない時代があり、子どもを産み育て家を守るのが女性の務めだと長年考えられてきました。

職業においても、「女性作家」「女医」「保母」「看護婦」「スチュワーデス」など、男性ならあえて性別をつける必要のないものに符号をつけて特例扱いしたり、そもそもその職業は女性しか就業しないという刷り込みが無意識のうちに働いていたりと、言葉から女性差別をしてしまっていたのです。

今では「保育士」「看護師」「キャビンアテンダント」と言い換えるようにするなど社会全体が変わってきましたが、それでも意識下に根付いてしまった男尊女卑的な考え方を完全に払拭するのは難しく、さらには現在も男性優位社会であるといえる場面は多々存在しています。そのため、男性は女性のことを自分でも気づかないうちに下に見てしまっているのです。

マンスプレイニングをしがちな男性の特徴

ここから、マンスプレイニングをやってしまいがちな男性のタイプについて見ていきましょう。少々耳が痛い話かもしれませんが、当てはまる人は知らず知らずのうちにマンスプレイニングしている恐れも! 気を引き締める必要がありそうです。

①ドヤ顔で自慢したがる

マンスプレイニングをしてしまう人の多くは、雑学やうんちく、政治や経済などの小難しい話の知識を人よりたくさん持っているため、「こんなことまで知っている自分はすごいだろう」と自慢したくてたまりません。というよりむしろ、自慢するために知識を仕入れていると言っても過言ではないでしょう。

自分がなんでも知っているということを見せつければ相手に「すごい」と思ってもらえるのではないかと期待し、無理やりにでも自分の博学さを自慢するタイミングを見つけては、ドヤ顔で語り倒すのです。

②上から目線で威張る

マンスプレイニングはあくまで相手より上位に立つためのひとつの手段にすぎず、その心理の根底にあるのは「人を自分の思い通りにしたい」という支配欲です。相手が自分より弱い立場だとして、自分に従わせて偉くなったような気分を味わいたいのです。

しかし、本当に人の上に立つ才能がある人は、そんな小さなことで威張るような真似はしません。どんなに目下の相手でも低姿勢で謙虚に接するからこそ、心の底から多くの人に信頼され支持されるのです。

③マウンティングと自分アピール

マンスプレイニングをする人は、女性に対してマウントを取ろうとする傾向があります。自分のほうが知識がたくさんあり、相手より優秀であるということを知らしめたいのです。女性なんかが自分よりものを知っているはずがないという差別意識があったり、男性である自分が下に見られるのが許せないと思っていたり、上位のマウントをキープしておかないと立場が逆転されそうで不安だったりする人が多いようです。

また、マウンティングすることによって自分は人より優れていると勘違いすることができるため、気分がよくなってしまう部分もあります。たいしてすごいわけでもないのに、自分はすごい人間なんだという錯覚を引き起こすのです。

そして、自分の知識をアピールすることで自己顕示し、自分のすごさを認めてほしいという気持ちがあります。何事においても人に勝ち、相手に自分のほうが上だと思わせたいという負けず嫌いな面も。そして、自分をアピールしてよく思われたい、また自分をよく見せたいという見栄っ張りで承認欲求の強いところもあるのです。

④空気が読めず相手の気持ちを無視

マンスプレイニングは、多くの場合相手にとっては必要のない場面で知識をひけらかし、うっとうしいと思われてしまうものです。なぜそうなるのかというと、場の空気や相手が本当に欲している言葉を理解できないからです。

たとえば、政治家のスキャンダルについて軽く世間話したいだけのときに、その政治家の経歴や今の政治の流れ、法案成立や国会の予算審議などのお堅い話題は必要とされていません。また、自分の感性で音楽や絵画を鑑賞してお互いの感想を話し合いたい人に、その芸術の歴史や背景、作家の生い立ちを語ることは求められていません。

料理を好きなようにおいしく味わいたいタイプの人に向かって、食べ方の順番や調理法、合わせるべき調味料やお酒を語ることは、むしろせっかくの料理をおいしく感じられなくなってしまうことかもしれません。

そんなとき、相手の表情や返事から「ここではうんちくを語るのはあまりよく思われないな」とすぐに察して引き下がれないようでは、ただの「空気読めない人」になってしまうのです。

⑤実は詳しくないのに知ったかぶり

マンスプレイニングをするためには、常に人が知らないであろう知識を仕入れておいて、その機会が来たときにいつでも披露できる状態でいなければなりません。しかし、自分の仕事や趣味など守備範囲のものであればともかく、専門外の分野にまで広く興味を持って深く知ることはかなり大変でしょう。

するとどうなるかというと、インターネットやSNSでちらっと見た不確かな情報や、テレビのバラエティ番組で見聞きしたぼんやりとした記憶から得た雑学を、いかにも詳しいかのように知ったかぶって話すことになります。

もし相手に細かいところまで質問されたり、あいまいな部分を深堀りしてつっこまれたりしたら、実は浅い知識だったことがすぐにバレて恥をかくことになるでしょう。また、相手のほうが詳しい分野について知ったような口で語ってしまった場合、相手にこてんぱんに打ち負かされてしまうことになります。

⑥親切だと思い込んでいる

たいていの場合、マンスプレイニングは意識せずにやってしまっていることと思います。その場合、やっている本人は悪いことだとは思っていないどころか、相手の知りたいことを教えてあげて親切なことをしている、とすら思っているケースもよくあります。

しかし、相手に尋ねられたり教えてほしいと言われたりしたならともかく、自分から長々とうんちくを語るのは多くの場合迷惑にしかなりません。しかも、すでに相手は知っていることをさも自分だけが知っていることかのように話してしまった場合、相手にとってはなんのためにもならないということになるのです。

相手が知りたがっている情報を教えてあげたい、女性にはなおさら親切に話してあげなければ、と思っているのに、それが逆効果になっているかもしれません。本当に物知りな人は、相手から聞かれてはじめて答えてあげるものなのです。

⑦本当は自分に自信がない

ここまでの特徴を見て、人から尊敬されたり認められたりしたい人や、人より上の立場に立ったり自分のほうが優秀であるとアピールしたりしたい人が、マンスプレイニングしがちなのだということがおわかりいただけたと思います。そのために人に知識をひけらかすというのは、普段それ以外のことで人から「すごい」と言われない、認められないということの裏返しともいえます。

本当はみんなに憧れられ、羨望のまなざしを向けられ、素晴らしいと賞賛されたいのにも関わらず、実際にはそんな夢見た自分には程遠く、人より優れた才能や特技があるわけでもなく、平凡な「その他大勢」になってしまっている自分。それを潔く認めることもできず、自分の存在意義を証明したいがために豊富な知識をアピールしようと躍起になるのです。

本当の意味で自分に自信を持ち、自己肯定感が低くない人であれば、そのような浅薄な行為で人に褒めてもらわなくても平気です。小手先のことで相手を惹きつけなくても自分から離れてはいかないと思って、どっしり構えていられるのです。

⑧学歴で人の価値を判断する

マンスプレイニングをする人は、たくさんのことを知っている、というのが人のひとつの価値判断の基準だと思っています。知識が多ければ多いほど高い価値があるという考え方です。そのような考えを持つ人には、学歴がその人の価値を決める重要な指標だと思っている人も多くいます。学歴で人を判断する人には、自分が高学歴である人と、そうなりたかったのになれなかったという「学歴コンプレックス」を持っている人の2パターンがあります。

まず、自分が高学歴である場合、若いころからたくさん勉強して名門大学を卒業し、周囲の人間も高学歴であるというタイプが多いでしょう。そのような人生を送ってきた人にとって、勉強ができることや頭がいいことというのは昔から非常に大きな意味を持っています。人よりひとつでも多くの知識を蓄えることで競争に打ち勝って手にした学歴は、その後の人生の価値基準にも影響を与えてしまうのです。

また、自分より高学歴の人に劣等感を抱いてしまう「学歴コンプレックス」を持った人には、自分もそうなれたかもしれないのに……という気持ちがあります。高学歴の人だけがもてはやされてちやほやされて、同じ仕事をしていても昇進のスピードに差があって、といった経験から悔しい思いや嫉妬心が大きく育ってしまい、人に知識を披露することで、高学歴の人と同じように自分のことも認めてほしいと思うようになるということです。

どちらの場合でも、自分より高学歴の人に対してではなく学歴が低い相手に対してマンスプレイニングをすることが多く、女性は自分よりは学歴が低いだろうと考えているケースがほとんどです。その女性が自分より高学歴だとわかれば、すぐに黙り込むことになるでしょう。

まとめ

この記事を読んでみて、あなたはマンスプレイニングをしたことがないと言い切れるでしょうか? これはハラスメントの一種であり、相手が不快に思えば自分にそのつもりがなくてもマンスプレイニングである、ということになってしまいます。

よかれと思って教えてあげたことが、本当は相手に迷惑がられていたかもしれない……と思うと不安になりますよね。過度に気にする必要はありませんが、相手が本当に知りたいと思っていることだけを話すように心がけることです。

何より、男性も女性も関係なく、お互いに対等な立場で教え合い、支え合っていくことがこれからの社会には必要といえるでしょう。

Photo:Getty Images
Text:N.M

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