オープンカーに似合うライターって!?
第118回は、ダンヒルのローラガス ライターです。
喫煙者にとって、ローラー型ライターは憧れ。高級ライターの象徴的機構とあって、いつもの一服も一段と美味しく感じるはずです。そのローラー機構を世界で初めて発明したのが、ダンヒルです。
馬具製作に端を発する同ブランドは、自動車産業の隆盛、いわゆるモータリゼーションの高まりとともに、自動車関連製品の製作に乗り出します。例えば、オープンカー向けのゴーグルや、ダッシュボード用時計、警察官の取り締まり用双眼鏡、その他レザー製品など。それらアクセサリー製作で大きな成功を収めた後、そこで培った技術を用い新たに生み出したのが、ライターなどタバコ関連製品です。
そうして1920年代にスタートさせたタバコ関連製品の中で、特に有名なのがローラーによってフリントを摩擦し着火させるライター。実は同機構は、ダンヒルが世界で初めて発明しました。それにより、ライターを片手で簡単に着火することが可能に。以前には当時屋根のなかった車での喫煙に向けて防水パイプを発明するなど、車とたばこをシンクロさせた製品を生み出してきたダンヒル。
パワステもステアリングダンパーもない当時の車を運転する喫煙者にとって、片手で簡単に着火できるライターも、また待望のアイテムだったことでしょうね。
そういえば、ダンヒルの専用フリントは、着火しやすい材質となっています。フリントホイールの材質強度が低いヴィンテージライターを使用している人には、ダンヒルのフリントがおすすめです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
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ダンヒル
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https://www.dunhill.com/jp