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低血圧を徹底解説! 知っておきたい基準と対処法、貧血との違いとは?

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食事や運動に気をつけるだけで劇的に変わる!

朝、アラームが鳴っても起き上がりたくない……。そんなふうに思ったことは誰にでもあるはず。しかし、その原因を「朝が弱いから」と片付けてしまっていませんか? 実はそれ、低血圧のせいかもしれません。

他にも、風邪や病気じゃないのに身体がだるく感じたり、めまいや立ちくらみが起こったりという症状がある人は低血圧の危険性アリ! ここでは、低血圧のタイプやオススメの食事など、イチからご紹介していきます。低血圧なあなたも、そうじゃないと思っていたあなたも必見です!

目次

■低血圧の基準ってあるの?
 ①明確な数値基準がない
 ②こんな症状は低血圧かも

■低血圧の3つのタイプ

 ①本態性低血圧
 ②起立性低血圧
 ③二次性低血圧

■貧血と何が違うの?

■低血圧への対処法

 ①毎日摂りたい効果的な食事
 ②水分補給をしっかりと
 ③簡単にできる運動で改善
 ④早寝早起きでしっかり睡眠
 ⑤もしも失神しそうになったら

■低血圧を改善して元気ハツラツに

低血圧の基準ってあるの?

自分の血圧の数値は知っていても、それが低血圧かどうかわからないという人は多いはず。低血圧とはいったいどのくらいの数値のことを指すのでしょうか?

①明確な数値基準がない

実は、高血圧はきちんと国際的に診断基準となる値が決まっているのに対して、低血圧には定められた明確な数値はありません。そのため日本でも病院によって診断基準はまちまちで、最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下くらいというあいまいなものになっています。

しかも、もうひとつ高血圧と決定的に違う点があります。それは、低血圧にはまだ効果のある薬物治療法が少なく、薬を飲めば治るというような簡単なものではないということです。生活習慣を変えるのが現在のところ最も有効だといえるでしょう。

高血圧に比べると低血圧を気にする人が少ないのは、こういったことが関係しているのかもしれません。しかし、低血圧もつらい身体の不調を引き起こす原因になります。具体的にどんな症状があるのでしょうか?

②こんな症状は低血圧かも

低血圧には朝なかなか起きられない、身体がだるい、めまいや立ちくらみが起こるなどの典型的な症状だけでなく、頭痛、不眠、肩こり、吐き気、耳鳴り、胃もたれといった、低血圧が原因とは気づきにくい症状もあります。

このような単なる体調不良で片付けてしまいそうな症状や、はっきりした数値基準がないことにより、自分で低血圧だとは自覚していないケースも。若い女性に多いと思われがちな低血圧ですが、男性患者も珍しくはなく、年齢が上がるにつれて患者数の男女差は小さくなります。男女問わず心配であれば医療機関を受診しましょう。

低血圧の3つのタイプ

低血圧には、大きく3つのタイプがあります。自分がどのタイプに当てはまるか知っておくことで、対処しやすくなります。

①本態性低血圧

本態性低血圧は、最も患者数が多い低血圧。他に病気がなく、体質や遺伝が原因で慢性的に低血圧になるのが特徴です。一般的に「低血圧」と呼ばれるものはほとんどこれに当てはまります。症状として身体の倦怠感や頭痛などを訴える人が多く、医師に診断されてはじめて低血圧だとわかったという人も。

②起立性低血圧

起立性低血圧は、横になった状態から起き上がったり、地面や椅子に座った状態から立ち上がったりしたときにフラついてしまうもの。起き上がる際に最大血圧が20mmHg以上急激に下がる場合がこのタイプに当てはまります。いつもは低血圧でない人も自律神経の不調などにより起こる場合があるほか、本態性低血圧と併発することもよくあります。

③二次性低血圧

心臓病や糖尿病、甲状腺異常などの病気や、その治療のために服用している薬の副作用が原因で低血圧になってしまうのが二次性低血圧。また、食後に血管が拡張するために起こり、食後にめまいや倦怠感を感じる食後低血圧もここに分類されます。いつもは高血圧だから関係ないと思っていても二次性低血圧になる場合があるため注意が必要です。

この3つのタイプの中で本態性低血圧はこれといった原因が思い当たらないことがほとんどですが、その場合は生活改善によってよくなるかもしれません。いずれにせよ、どのタイプの低血圧なのか調べるためには専門医の受診をするのがいちばん。低血圧で病院に行こうと考える人はまだ少ないですが、病院側では年々低血圧治療のための対策を行うところが増えています。

現在医療機関で導入が進められている「24時間血圧計」を使った検査では、携帯型の自動血圧計によって1日に何度も血圧を測定することでどんなときに低血圧が起こるかを把握し、患者それぞれに合わせた対処法を見つけてくれます。受けられる医療機関は限られていますが保険が適用されるので、利用してもいいかもしれません。

貧血と何が違うの?

低血圧では立ちくらみやめまいが起こると聞いて、「それっていわゆる貧血じゃないか?」と思った人もいるでしょう。しかし、低血圧と貧血はまったくの別物なのです。

貧血は、全身に酸素を運搬するヘモグロビンが血中に不足し、体内の酸素が足りなくなっている症状のことを言います。その多くはヘモグロビンの主成分である鉄分が不足して起こります。貧血であれば、血液検査を受けることですぐにわかります。貧血の場合はレバーや緑黄色野菜を多めに摂り、一汁三菜の食事を心がけることで改善が見込まれます。

それに対し低血圧は、体質などが原因で血圧が低い状態になることを指します。貧血とは引き起こされるメカニズムや対処法が全然違うということがおわかりいただけたかと思います。



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