グルテンフリーで健康に!?
最近流行りの「グルテンフリー」という言葉。普段から健康やダイエットに気を遣っている、トレンドに敏感なFORZA読者の皆様なら一度は耳にしたことがあるのでは? でも、どういう意味かよくわからないままなんとなく知ったかぶりしている……という方も少なくないはず。
そこで今回は、グルテンフリーの意味やその功罪から、グルテンフリーを実践するための食材まで、今さら聞けないグルテンフリーの基本をイチから解説します。グルテンフリーを正しく知って上手に取り入れ、健康でスマートな食生活を目指しましょう!
目次
■グルテンフリーとは?
①そもそも「グルテン」って何?
②「グルテンフリー」って?
■ダイエットや美肌に効果? グルテンフリーの功罪
①グルテンフリーのメリット
②グルテンフリーのデメリット
③グルテンフリーに向いている人、不向きな人
■グルテンフリーの食品
①グルテンが含まれる食品(基本編)
②グルテンが含まれる食品(上級編)
③これは食べてもいい! グルテンフリーの食品
④グルテンフリーな食生活のための買い物
⑤それでも食べたくなったら?
■あなたもグルテンフリーを始めてみませんか?
グルテンフリーとは?
グルテンフリーを知るためには、まずその言葉の意味を正しく理解することが必要ですよね。グルテンと言われても正直言ってピンとこない……。そんな方のために、ここでは基本の「グルテン」と「グルテンフリー」という言葉の意味をお教えします。
①そもそも「グルテン」って何?
「グルテン」とは、簡単に言えば小麦や大麦、ライ麦やオーツ麦などの穀物に含まれるタンパク質のこと。パンなどの小麦粉を使った食品は、もちもちとした食感がありますよね。あのもちもちを生み出すのがグルテンなんです。
グルテンは過度に摂取すると中毒症状を引き起こすことがあるといいます。また、グルテンには、アミノペクチンAという糖質やグリアジンというアミノ酸も含まれており、アミノペクチンAは血糖値の上昇、グリアジンは腸内トラブルの原因になる成分とされています。
②「グルテンフリー」って?
「グルテンフリー」とは、グルテンを摂取しない食事、つまり小麦粉を使っていない食品や、そういった食品を食べる食生活のことを指します。もともとはグルテンアレルギーの人のための食事だったグルテンフリーは、テニス選手のノバク・ジョコビッチが実践し健康になったことなどから注目されるようになりました。
グルテンを摂りすぎると中毒症状が出てやめられなくなり摂取量が増える人、軽度のアレルギーの人や消化不良を起こすグルテン過敏症の人は意外と多く、そのほとんどがアレルギーやグルテン過敏症という症状を認識していないため、グルテンを控えることで腸内環境が改善され、お腹の調子がよくなるだけでなく、美肌やダイエットにも効果が出るとされています。
ダイエットや美肌に効果? グルテンフリーの功罪
グルテンフリーがどういうものかわかったところで、次はグルテンフリーの食事にどういう効果があるのか? デメリットはないのか? についてご説明します。
グルテンフリーの長所と短所を知ることで、それが自分の目的に合った食生活なのかどうか考える手がかりになります。また、グルテンフリーには向き不向きがあるので、ここでは自分がグルテンフリーに向いているのかどうかも知ることができます。
①グルテンフリーのメリット
グルテンフリーにすることで、胃や腸の調子が整えられることによる便秘・下痢の解消が期待できます。また、腸内環境が悪いと体の不調につながりますが、それを改善することによって体調がよくなり、疲れが取れるという効果もあります。
また、美肌にも効果があるとされています。実際にグルテンフリーを実践した人は、肌が乾燥しにくくしっとりしていたり透明感がアップしたりする効果を感じている模様。腸内環境をよくするうえに肌が糖化するのを防げるので、バリア機能が整って肌の水分を保つことができるのです。さらに肌糖化による黄色っぽい肌のくすみも防げるので、それが透明感アップにつながります。
そして、血糖値を急激に上昇させる成分を摂らないことになるため生活習慣病を予防し、太りにくい体をつくることにつながります。さらに、小麦粉を使った食品には一般的に砂糖や油分などが多く含まれるため、グルテンフリーにすると自然と糖質や脂質を抑えた食生活になります。ダイエット中の人やこれからダイエットを始める人にはうってつけといえます。
②グルテンフリーのデメリット
いいことづくめのように思えるグルテンフリーですが、デメリットもあります。どんなものがあるか見てみましょう。
小麦を使った食品にはビタミンB群やミネラル、食物繊維なども含まれています。グルテンフリーにこだわるあまりに必要な栄養が不足してしまい、かえって体調を崩してしまうということは十分考えられます。
また、グルテンを摂取しても消化器の不調やアレルギー反応をまったく起こさない体質の人もいるので、そういった人にグルテンフリーの効果はあまり見られないでしょう。デメリットとまではいいませんが、グルテンを避ける必要もない人がわざわざグルテンフリーにしなくてもよいということです。
さらに、グルテンフリーがアレルギーのない人も含めたすべての人にいい影響を与えるかは、医学的にまだきちんと証明されていません。人によってはグルテンフリーが合わない、ということもあるかもしれないのです。
③グルテンフリーに向いている人、向いていない人
ダイエットのためにグルテンフリーを始めようと考えている人には、グルテンが引き起こす中毒症状で小麦製品を食べ過ぎてしまうことや、糖質・脂質の過剰な摂取、血糖値の急な上昇で太りやすくなることなどを防ぐことができるため、オススメの食生活といえるでしょう。
しかし、グルテンフリーで体の不調を改善するという目的であれば、健康になれるかどうかは人によって異なるため、体質的にグルテンが合わないわけではない人にとってグルテンフリーはあまり向いていないのです。
自分の体質がよくわからないという場合は、まず1週間程度の短い期間グルテンを抜いてみて、体調が明らかによくなったらグルテンフリーに向いている体質なのだと判断することができます。