わずか2.6mmの極薄ムーブメントで魅せる、パルミジャーニ・フルリエの神ワザを堪能
ときに“小宇宙”に例えられる機械式時計のムーブメント。ケースの裏蓋を開けると、そこのは独特の美しい景色が広がるものです。近年、その魅力を存分に味わうことができるシースルーバックやフルスケルトンなどの仕様が人気のスタイルとして定着していることは皆様もご存知かと思います。
今回ご紹介するPARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ)の「Tonda 1950 Skeleton(トンダ 1950 スケルトン)」は、その極みと言える一本です。
時計の内部構造が丸見えになる超薄型のスケルトンウォッチは、当然ながらムーブメントの出来栄えが時計の完成度そのものを左右します。
ミニッツマーカーとインデックスを配置するローズゴールド製のメタルフランジがある外周以外をすべてスケルトン化した文字盤から見えるのは、文字通りベールを脱いだ厚さわずか2.6mmの新型のキャリバーPF707です。
スケルトン加工を行う上で最も重要なことは、ムーブメントを包み隠さず見えるようにしながら、時計の歩度に関わる各部品の堅牢性を維持することをバランス良く両立することにあります。
そして、自動巻きであるキャリバーPF707が薄型化に成功している理由は、表面にブランドのアイコンであるラグパターンが施された美しいマイクロローターの存在にあります。スケルトンゆえ、表側からも見えることから、ローターの裏面にはバーリーコーンモチーフのエングレービングが施されています。
この圧倒的に美しいムーブメントの脇を固めるのが、ポリッシュ仕上げのシンプルなラウンド型のケース、高級感のあるアリゲーターストラップらです。実物を手にとっていただけるとあなたが知らなかった奥深い機械式時計の世界をご堪能いただけるはずです。
Text:Tsuneyuki Tokano
【問い合わせ】
パルミジャーニ・フルリエ
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