自由なワーキングスタイル
ノマドワーカーという言葉をご存知でしょうか? カフェやコワーキングスペースなどで仕事をしている人というイメージはあるものの、実際にどのような意味の言葉なのか、どんな人がノマドワーカーとして働いているのか、詳しくは分からない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、ノマドワーカーについて紹介します。
目次
■ノマドワーカーとは
■ノマドワーカーの職種・仕事内容
①フリーランス
②クリエイティブな職種の人
③コンサルタント
④経営者
■メリット
①自分で働くスタイルを決められる
②人間関係に振り回されない
③時間を有効活用できる
■デメリット
①ネット環境に左右される
②収入が不安定
③自己管理能力が必要
④セキュリティに注意
■ノマドワーカーに向いている人
■ノマドワーカーになるには?
①在宅勤務が可能な会社に入社する
②フリーランスとして独立する
■ノマドワーカーの持ち物・必需品
①PC
②インターネット環境
③充電器
■ノマドワーカーの仕事場所
①カフェ
②コワーキングスペース
③ネットカフェ
■気になる年収は?
■まとめ
ノマドワーカーとは

「ノマド」とはフランス語で「遊牧民」の意味を持ちます。遊牧民とは、一か所に定住するのではなく、家畜を連れて移動しながら生活する民族のことです。つまりノマドワーカーとは、働く場所に縛られず、好きな場所で仕事をする人たちのことを指します。通常サラリーマンは毎日会社に出勤して仕事をしますが、ノマドワーカーたちは自宅やカフェなど、様々な場所で仕事をしています。
ノマドワーカーの職種・仕事内容
ノマドワーカーといえばフリーランスのこと、と思われている方もいるかもしれません。しかし、ノマドワーカーは「好きな場所で仕事をする」という定義のため、実際には会社に雇われていてもノマドワーカーとして働いていることもあります。在宅勤務、テレワークと聞くとイメージをしやすいのではないでしょうか。もちろん、会社に属さないフリーランスのノマドワーカーも存在します。しかし、企業に雇われている場合、フリーランスに比べると働く場所や時間に制約が生まれます。
では、実際にノマドワーカーとして働く人はどのような職業の人なのか、具体的に紹介していきます。
①フリーランス

フリーランスとは、特定の企業や団体に所属することなく、個人で仕事をしている人を指します。フリーのブロガー、ライター、デザイナー、プログラマー、カメラマンなどが該当し、決められたオフィスがないため、ノマドワーカーとして働くことが可能です。このタイプのノマドワーカーの場合、旅をしながら仕事をするといったことも可能です。
②クリエイティブな職種の人
ライターやエンジニアなど、クリエイティブな職種はパソコンひとつあれば仕事を行うことができるため、フリーでなくともノマドワークが可能な職種です。反対に、チーム連携が必要になる仕事や、ネット上での作業が向いていない仕事などは、あまりノマドワーカーには向いていないかもしれません。
③コンサルタント

コンサルタントはクライアントに自らの知識などを提供していく仕事で、組織というよりは個人で仕事をしていく職種です。そのため、クライアントとカフェなどで打ち合わせをしたり、社外で資料を作ったりと、ノマドワークに向いている職種と言えます。
④経営者
経営者になると、ある程度自由に仕事ができるようになるため、ノマドワーカーになることが可能です。しかし、部下を育てたり、会社の業績に責任を持ったりしなければならないため、完全に自由に動けるわけではありません。
メリット
では、ノマドワーカーは従来の働き方に比べてどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ノマドワーカーのメリットを紹介します。
①自分で働くスタイルを決められる

好きな場所で働けるため、毎朝決まった時間に起き、満員電車に揺られて出勤するというストレスから解放されます。休みもある程度は自由になるため、休暇日を自分で設定することが可能になる場合もあります。働く場所が一つに縛られないことは、気分転換になったり、生産性が向上したりするメリットをもたらします。
②人間関係に振り回されない
会社で働くわけではないので、仕事中に上司や同僚に振り回されるといったことが避けられます。人間関係でのストレスが減るため、結果的に集中して仕事に取り組めるようになります。
③時間を有効活用できる
通勤時間を減らすことができたり、自分のペースで仕事ができたりと、時間を有効に使うことができます。その結果、仕事をしている時間が直接収入に反映されやすくなります。
デメリット
ノマドワーカーとして働くうえでは、メリットだけではなくデメリットも存在します。
①ネット環境に左右される
一般的にノマドワーカーはPCが不可欠の職種が多いため、PCの電源がつながる場所、Wi-Fiがつながる場所を常に探すことになります。インターネット環境が整備されている場所をあらかじめ把握しておく必要があるでしょう。
②収入が不安定
フリーランスのノマドワーカーの場合、基本給が決まってるサラリーマンと違い、収入は仕事の量に左右されます。また、有給休暇や退職金などもありません。万が一のための備えをしておく必要があります。
③自己管理能力が必要
ノマドワーカーは明確な就業時間があるわけではないため、自分でオンオフを切り替えなければいけません。周囲から仕事をするように言われることもないため、サボろうと思えばサボれてしまいます。会社にいなくてもダラダラせずに集中して仕事をするための自己管理能力が必須となるでしょう。
④セキュリティに注意

ノマドワーカーはPCでの作業を主とするため、セキュリティには十分に注意を払わなければいけません。特にカフェなど公共のスペースで仕事をする場合、机上に置いた書類やUSBから情報を盗まれないよう、十分気をつける必要があります。特にトイレなどで席を離れる場合は注意しましょう。
ノマドワーカーに向いている人
メリットデメリットでも述べた通り、自分でスケジュールを立てて動く必要があるのがノマドワーカーです。そのため、主体性や自主性がないとノマドワーカーには向かないかもしれません。自分に厳しく仕事ができる人、自分で自分の責任をとれる人などがノマドワーカーに向いています。

また、会社から離れても仕事をしていけるスキルがある人もノマドワーカーに向いていると言えるでしょう。ノマドワーカーになることを目指すのではなく、ノマドワーカーになることで仕事の生産性を高めるという観点を持っている人は、自分自身のスキルを活かして効率的に働いていくことができます。
ノマドワーカーになるには?
ノマドワーカーになる方法は主に2つです。
①在宅勤務が可能な会社に入社する
会社によっては、社員に必ずしも会社に来ることを求めない企業もあります。そのような企業に入社すれば、ノマドワーカーとして勤務することが可能になります。
②フリーランスとして独立する
フリーランスの場合、会社に雇われているノマドワーカーに比べ、自由度は格段に増します。ただ、その分、自分が得意とする専門スキルを持っていることが必要です。
ノマドワーカーの持ち物・必需品
ノマドワーカーは、仕事をするときにどのようなものを持参しているのか紹介します。

①PC
ノマドワーカーとして働く場合、PCは欠かせません。画像処理能力や編集機能など、自分の仕事内容に合わせたスペックのPCが必須となります。ノマドワーカーによっては、スマートフォンやタブレットで代用している場合もありますが、多くはPCと併せて複数のデジタル機器を用途別に使い分けているようです。
②インターネット環境
PCを使用するなら、インターネット環境も同時に必要になります。Wi-Fiがつながるカフェで作業をするノマドワーカーを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。Wi-Fi環境に左右されずPCを使いたいという方には、ポケットWi-Fiを使用するのもおすすめです。
③充電器
外で長時間仕事をする場合は、PCを稼働させるためにも充電器は欠かせません。PC用、スマートフォン用などそれぞれのデバイスごとに充電器を持参すると便利です。
大体は上記の3つがあれば、作業を行うことができます。他にも手帳や筆記用具を持参し、活用しているノマドワーカーもいます。
ノマドワーカーの仕事場所

では、ノマドワーカーは仕事場としてどのような場所を選んでいるのでしょうか。
①カフェ
カフェを仕事場所して利用しているノマドワーカーは多いです。コーヒー1杯でスペースを利用できるため、コストもあまりかかりません。最近はフリーWi-Fiや電源を使用できるカフェも増えているので、ノマドワーカーにとってカフェは仕事をしやすい環境であると言えます。
②コワーキングスペース
コワーキングスペースとは、様々な職種の個人が仕事を行う場所のことで、言うなれば図書館のような場所です。シェアオフィスと違い、仕切りなどはありません。ネット環境が整備されているのはもちろん、他のノマドワーカーと交流ができたり、低コストで利用できたりと、コワーキングスペースならではのメリットも存在します。
③ネットカフェ
何時間も同じ場所で仕事をしたい場合、長時間の利用が難しいカフェなどの代わりに、確実に個室の空間が確保されるネットカフェを利用しているノマドワーカーも多いようです。
気になる年収は?

ノマドワーカーは職業というよりも働き方のため、収入の幅も広いです。フリーランスの場合は300万ほどが平均と言われていたりもしますが、月に100万、200万以上稼ぐ人もいます。収入は、会社に雇われているかそうでないか、スキルがあるかないかなどで大きく変わってきます。ノマドワーカーとして大きな収入を得るためには、ノマドワークが可能な年収が高い会社に入社したり、自分自身のスキルを磨いて取り組む仕事の単価を上げたりする必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 従来の働き方とは異なるノマドワーカー。しかし、ノマドワーカーは仕事の手段です。自分自身の働き方を見つめ、最適なワーキングスタイルは何か、検討してみてくださいね。
Photo:Getty Images
Text:R.S.