2018年のF1はグリッドガール廃止で開幕
モータースポーツといえばカテゴリーは様々ですが、これまでその頂点とされてきたF1も近年は人気が低迷。時代に応じた環境技術やチーム力の均衡化を図りアレコレ手を打ってはみたものの、負のスパイラルは止まらず。
で、今シーズンのF1は、従来の権力構造が変わり新たに興行権など獲得したアメリカのメディア企業リバディメディアによる初のシーズンを迎えることに。そして、早々に発表されたのが「グリッドガールの廃止」であります。

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F1のグリッドガールとは予選の結果順にコース上に並んだマシンの横に立つオネエサンのこと。日本流にいえばレースクイーンのような華を添える存在ですが、彼らいわく❝性差別的で時代遅れ❞との見解。今シーズンは世界各国の美人さんが見られなくなります。

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ニッポンのモータースポーツ界もバブル崩壊後やリーマン・ショック後はレースクイーンもリストラの対象となりましたが、現在はすっかり回復しています。この世界じゃ伝説の飯島直子さんや岡本夏生さんのようなカリスマ的存在はいませんが、イマドキの娘さんたちがグループを形成し活躍中。
さて、心配なのはその余波がどこまでニッポンへ及ぶのか? という問題です。ハイレグの角度がどんなにキビシクなろうとも何ら社会問題になりませんでしたが、嫌煙やカーボンオフセットなど、常に後追い文化なメンタル弱者の国民性。いずれレースクイーンも排除されるのではないかとココロが疼きます。

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今シーズンはまだ彼女たちの笑顔を見られそうですが、「一応、国際格式なんだから止めとく?」なんて議題に上がれば流れは自ずとあらぬ方向へと進んでしまうかも知れません。
最大限の勇気を示した者に対するクイーンからのキッス。勝者に対するポディウムでのシーンはごく自然な行為だと思うのですが、それさえも禁止となれば世も末としか言いようがありません。
いずれにせよ、ミサイルが飛んでもモリカケな国会並の論点の食い違いにならぬことを祈ります。
Text:Seiichi Norishige
■人気No.1レースクイーン決定!大賞受賞者からのコメントも!『日本レースクイーン大賞2017』in 東京オートサロン2018
https://www.youtube.com/watch?v=50GKDDvothg