スマホと連携! 遠隔操作で駐車もできる?
男の本質を図るにはどこを見るべきか? 仕事、収入、ファッション、言動……とまあいろいろありますが、愛車もひとつの見るべきポイントです。平日にド派手なスポーツカーを乗り回す男性と、メルセデス・ベンツSクラスに乗る男性。その方と付き合って面白いかどうかは別として、ダンナにするなら後者を選んだほうが堅実に思えるかも知れません。
同社のマイバッハをひとまず脇に置いておけば、Sクラスは同ブランドの最上級セダン。日本的にいえばグレーのテーラーメイドスーツのような存在です。無論、その中味について性癖までは見抜けませんが、ある種の安心感を周りに与えることは間違いないでしょう。

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で、肝心の新型Sクラスですが、形式上は2013年デビューの開発コードW222のビッグマイナーチェンジ版。しかし、その外観や中味はかなり進化しています。

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ひと目見て分かるのは、これまで上級モデルに採用されていた3本スリットのフロントグリルが全車標準になったこと。また、光ファイバーによるヘッドライトのラインが3本になり、より迫力が増しています。ちなみにこのライン、Eクラスは2本、Cクラスは1本です。

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大幅にアップデートされたのはインテリジェントドライブの部分でしょうか。リスタート機能の付いたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック、Eクラスに先行採用されていたアクティブステアリングアシストなど標準化。マジックボディコントロール(ダイナミックカーブ機能付き)、AIRマティックサスペンションもより洗練されています。

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デジタル世代に刺さるのはテレマティクスサービスの「Mercedes me connect」の導入です。家電でいうならIoT、事前登録すればスマホでリモートパーキングアシスト(入庫)、リモートドアロック&アンロック、駐車位置検索、Send 2 Car(スマホから目的地データをナビに転送)が行えるのです。車内にプレゼントを残しサプライズを演出……なんて芸当も可能なSクラスなのです。
新型Sクラスの基本データを見てみましょう。
■ボディサイズ(標準/ロング)
全長:5125(5155)/5255mm
全幅:1900(1915)/1899mm
全高:1495/1494mm
ホイールベース:3035/3165mm
※( )内はAMGライン装着車
■S400(276M30型3リッターV6ターボ+9AT)
最高出力:270kW(367ps)/5500-6000rpm
最大トルク:500Nm/1800-4500rpm
■S560(M176型4リッターV8ターボ+9AT)
最高出力:345kW(469ps)/5250-5500rpm
最大トルク:700Nm/2000-4000rpm
■S600(M277型6リッターV12ターボ+7AT)
最高出力:390kW(530ps) /4900-5300rpm
最大トルク:830Nm /1900-4000rpm
■S63(M177型4リッターV8ターボ+9AT)
最高出力:450kW(612ps) /5500-6000rpm
最大トルク:900Nm /2750-4500rpm
■S65(M279型6リッターV12ターボ+7AT)
最高出力:463kW(630ps) /4800-5400rpm
最大トルク:1000Nm /2300-4300rpm
今回からディーゼル&ガソリンのハイブリットがラインナップから外れました。先々はわかりませんが、Sクラスが高級車のベンチマークであることに代わりはありません。
Text:Seiichi Norishige
価格(税込み):
S400(左/右) 1128万円
S560 long(右) 1646万円
S560 4MATIC long(左) 1681万円
S600 long (左) 2331万円
メルセデスAMG S63 long (右) 2451万円
メルセデスAMG S63 4MATIC+ long (左) 2491万円
メルセデスAMG S65 long (左) 3323万円
メルセデス・ベンツ日本
0120-190-610 (メルセデス・コール)
■New Experience,New S-Class