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FOOD 美人女将がいる小料理屋

気分は杉下右京? 美人女将がいる小料理屋
新橋「酒どころ海美」

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オトナの粋を感じる美人女将

仕事で疲れたスマフォー(スマートな40代)の心を癒してくれるのは少しのお酒と美味しい料理、そして女将の優しい笑顔。この連載では口コミで話題になっている全国にある美人女将のいるお店をご紹介します。

日本有数のオフィス街、新橋。夕方になれば、たくさんのビジネスマンが、西口SL広場に溢れかえるが、レンガ通りから少し入ると和服の淑女をちらほら見かける。そんな新橋のオトナな場所に今回紹介する『酒どころ海美』があります。

女将の久恵さんが、小江戸・川越の出身ということもあり、外観は格子のある蔵造りをイメージ。もともと新橋の烏森神社あたりは、花街があった場所です。スマフォー世代としては、こういった場所に通いたい。

店内は白木のカウンターのみ。「テレビドラマの『相棒』が好きで、あの小料理屋さんの雰囲気を出したくて。おひとりさまの男性が右京さんになれるような(笑)」と女将さん。それでは特命係の緊張をほぐすような日本酒をつけていただこう。

「ピンクのラベルばかりですが…」と出していただいたのは、春酒3種(各1合 税抜850円)。滓がらみの原酒の『ロ万』は、別名「花見ロマン」と呼ばれ、口の中で発泡する飲みごたえのある限定酒で、おすすめだという。

しかしながら、このお店、いつも同じ日本酒があるとは限らない。「ウチは2、3週間あけないと、同じものは入れないですね。その都度、美味しいものを置いています。だって、いつも同じものが並んでいたら、"何飲もうかな?"っていう楽しみがなくなってしまうでしょ」。人もお酒も一期一会。週1回でも通うお客への女将の心遣いが嬉しい。

「まぁ、おいしい日本酒はいっぱいあるんでね」と微笑む久恵さんに、惹かれてやってくるのは、やはり40〜50代男性。18:30前後には「お腹すかせてくるお客さん」が集まってくる。彼らのお目当ては女将さんの手作りの味。

1年を通して味わえるアジフライ(税抜600円)とおでん(1品 税抜300円)は女将さんの手作り。ふっくらとしたアジフライは、山椒がふわっと香る優しくて上品なお味。

おでんの出汁は、日本酒を入れてあり、あっさりとしながらも深みがある。「ご飯が食べたくなったら、出汁茶漬けにして、柚子胡椒と香味野菜をいれると美味しいですよ」と久恵さんにすすめられると、ついついもう1品と長居してしまいそうだ。

細かいことが気になるのが、記者の悪い癖。店名の由来を女将の久恵さんに尋ねてみると……。「そもそも娘の海美と2人で始めたお店なんです。私は料理、娘はお酒と分担していたのですが、縁があって、昨年の11月に結婚しましてね、寿退社したんです」。それで代わりに、寿司と和食割烹を学んだ板前さんに入ってもらい、女将さんはお酒を担当することになったそうだ。

「タイミングかなと思って、私もつい最近、娘と同じ唎酒師の資格を取りました。日本酒は、たくさんの蔵があって、たくさんの銘柄があるので、いろんな味わいを楽しんでいただきたい」。新鮮な驚きを提供したい、そういった姿勢に女将さんの粋を感じます。

「飲みなれてない方が、"こんなのあるの?""日本酒って美味しいんだね"なんて言ってくれるとすごく嬉しい。昨日もそうだったんですけど、一緒に連れられてきた女性が"前回勧められたお酒がおいしかったから、また来たのよ"って、言ってくださって」。これは同伴した男としても鼻高い。

「2013年10月にオープンして、丸3年と半年ぐらいかな。でも、これからじゃないかなって思いますね。ちょうど3年を機に娘が結婚したので、私としたら1年目の気分です。新しいお客さんが来てくれたら嬉しいですね」。最後に、もう一つだけ。凛とした立ち姿を見ていて思ったのですが、モデルとかされてました? 「うーん、むかーしですよ、昔(笑)」。不躾な質問にもオトナの対応をしてくださる女将さんに感服。いやいや僕としたことが……。

Photo:Shimpei Suzuki
Text:Yasushi Ogura(KAIHATU-SHA)

【酒どころ 海美(あみ)】
東京都港区新橋3-6-14
03-6205-7710
営業時間:17:30~23:00(L.O. 22:30)
定休日:土日祝日
席数:12席(カウンターのみ)
予約:可
JR新橋駅下車 徒歩4分
http://profile.ameba.jp/sakedokoro-ami



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