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FOOD 美人女将がいる小料理屋

気分は島耕作? 美人女将がいる小料理屋 「宵のま」四谷三丁目の夜 

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荒木町の路地裏で発見した元女優の美人女将

仕事で疲れたスマフォー(スマートな40代)の心を癒してくれるのは少しの酒と美味しい料理、そして女将の優しい笑顔。この連載では、口コミで話題になっている全国にある美人女将のいる小料理屋をご紹介します。

四谷の飲み屋街、荒木町。新宿通りから杉大門通りを一本裏へ入ったところに、その店はあります。美人女将・高久ちぐささんが2014年5月に開店した『宵のま』です。

着物姿で迎えてくれた店内は大正ロマンテイスト。お皿も明治、大正時代のものをわざわざ揃えているそうです。「店名を『宵の"間"』ってすると、堅苦しくなっちゃうでしょ」という言葉どおり、家庭的な料理が並んでいます。お酒は瓶ビールと日本酒のみ。肌寒い冬なら、お燗で飲みたい。

この日、出していただいたお食事は、『宵のまのおまかせ』から、鶏と冬野菜の味噌煮込み。味噌に昆布と鰹のお出汁をきかせ、鶏肉のほか、里芋、大根、レンコン、ゴボウなどの根菜がたっぷり。酒蔵から分けてもらった酒粕も入って、身体の芯から温まります。

おまかせコースは、日本酒に合う旬の料理を提供しており、時期によって違うので、いつも新鮮な驚きを楽しめます。この料理に合わせるならと、すすめてくれた日本酒はすすめてくれた日本酒は『宗玄』と『十水』。口当たりがよく、するすると飲めてしまう。他にも濃いめのお酒も取り揃えており、きっと日本酒好きの舌を喜ばせるに違いない。

『宵のま』に集まるお客さんは、スマフォー世代。パッと飲んでパッと帰る。そんな飲みなれた落ち着いた大人が多いそうです。お店のピークは、まだまだ一軒めという時間帯の19:00~20:00。「みんな仕事があるから、早く来て早く帰るんです」と女将さんは言うけれど、きっとこの笑顔を早く見たくてやってくるのでしょうね。

女将のちぐささんは、元女優で、2010年公開のインド映画『妻は、はるか日本に』のヒロインとして出演しています。内容はインドと日本を文通だけでやりとりし、結婚した夫婦が織りなすプラトニックなラブストーリー。この中で彼女は坊主頭を披露しています。背が小さく、可愛いらしい声からは想像つかない大胆さもあるようです。

お店を始めるきっかけもそう。京都伏見の純米酒『蒼空』に出会い、日本酒のすばらしさに目覚め、「日本酒を売りたい」と思い立ち、すぐ行動。「日本酒を飲むときは何か食べたいよね」と、小料理屋開店を目指し、日本酒バーでアルバイトを始めたそう。

「私、おしゃべりが苦手なので、ご飯作っていればしゃべらなくていいかなって(笑)」と自嘲するけれど、日本酒の話になると、声がワントーン上がり、嬉しそうに話してくれます。あなたが、日本酒初心者でも優しく教えてくれますよ。

けれど、お客さんからは不安な声もあるようで……。「『このお店、急に辞めるんじゃないか』って心配されてるんです(笑)」もちろん、そんな予定はない。それでも、思い立ったら即行動する女将さんを知るひとの気持ちを考えると、分からないでもない。お店は1名から予約可。早めの来店がおすすめです。

Photo:Katsumi Murata
Text:Yasushi Ogura(KAIHATU−SHA)


【宵のま】
東京都新宿区荒木町7-1 野崎ビル2F
03-6457-8047 
営業時間:18:00~23:00(22:00 L.O) 定休日:土日祝日 
席数:11席(カウンター:7席 テーブル:4席)

東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」下車 徒歩5分



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