存在感はあるけど、さり気ない雰囲気がたまらないんですよね〜
さて、41回目はエルメスのアクセサリーです。3月を目の前にし、なんとなく寒さも落ち着き、春の足音も聞こえ、春のパン祭りに向けてシールを集めなきゃとソワソワしてきますよね。え? しない?? 僕もです。春がくるのって嬉しいんですが、温度が上がるってことは、それ即ち大好きなカシミアを脱ぐということ…。嬉し寂しを共存させながら、だんだん薄着になっていきます。
なんなら、シャツイチで、パンツに靴。シャツは基本白かブルー、パンツもほぼグレーとなると、あまり代わり映えせず、自分の見た目に飽きるんです。そんなときに活躍してくれるのがアクセサリーなんですが、あんまりジャラジャラと着けるのって気分じゃない。ひとつでそれなりに存在感があって、でもさり気ないみたいな、ギャルのワガママかっ!ってツッコミ入れたくなるようなものを、つねにアンテナ立てて探しているんですね。
で、気がつくと拙いアンヨはエルメスに向かってて、ちょこちょこ買っては増えてを繰り返したわけです。最初に買ったのは、「シェーヌダンクル(Chaine d'Ancre)」。以前紹介したケープコッドを買ったときに、重ねづけしたくて手に入れました。その流れで、奥方へのプレゼント用にとネックレスも買ったんですが、「もしかして、腕に2重巻きしたらカッコイイんじゃね?」って、試してみたらピッタリ。気がつきゃ自分のものになってしまいましたとさ。ゴメンね、てへ。
続いて買ったのは、「コリエドシアン(Collier de Chien)」。女性が着けてる印象が強かったんですが、ヴァッシュにゴールドが相当に自分好み。冬場は袖にボリューム出すぎて邪魔になるし、夏場は汗をかいてしまうので使える時期短いかもなぁなんて悩んだんですが…、気がつきゃ、しっかりと清水ダイブしておりました。
振り返ると、エルメスのブレスレットってホントに使いやすい。常にではないけど、気になるものが結構多いので、頻繁にショップをチェックするようになってたんです。そうすると、神様いるから。例のサトシーノも釣られて買うことになった「トゥアレグ」に出逢ってしまうんです。「コリエドシアン(Collier de Chien)」は夏場に着けるのを躊躇しちゃうんですが、「トゥアレグ」はシルバーなので汗掻いてもおスメルの心配はナシ! レア度も手伝って、速攻で清水ダイブ。結果イイ使い分けができるようになりました。
そして、40歳を迎えた2016年。記念になる年齢だから、思い切って時計を買おうと思ってたんですが、昨今の値上がりが驚愕すぎて…。今までの価格を知ってると、全然買えない。となりゃ、アクセサリーだろってことで、「コリエドシアン(Collier de Chien)」のシルバーをリングと細いブレスレットのセットで清水ダイブかましときました。いや〜、勢いで買ったけど、結構高かったなぁ…。いろいろ抑えとけば、時計買えたじゃん(笑)。
ってな感じで、コツコツと増えてきたエルメスのアクセサリー。気分で着けなくなる時期もあるんですが、ある日またフッと思い出したように着けたくなるのを繰り返してるので、自分に合ってるんでしょうし、おそらく原価償却もできてるはず。はず… はず……。
ちなみに、明日から出張でアメリカ・ボストンに行くので、チラッとチェックしてこようかなと。日本で買うより若干安かった気がするし。盛大に清水ダイブするにはカードの枠を拡げとかなきゃいけないので、本日はこの辺で。急げ〜。
Photo:Ko Maizawa
Text:Ryutaro Yanaka
『FORZA STYLE』シニアエディター
谷中龍太郎
さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。