モード好きから古着マニアまで絶賛するクオリティ!
いまや一口に「デニム」と言ってもテイストは千差万別。それゆえ、万人に似合うなんてモノは存在しないのかもしれません。
大切なことは、トレンドを理解したうえで自分らしい一本を選ぶこと。この連載に登場する逸品とともに、新しいデニム探しの旅へと出かけてみませんか?
無類のデニム好きによる、痒い所に手が届いたディレクション
この秋からスタートしたMINEDENIM(マインデニム)は、いま最も話題のデニムブランドと言っても過言ではない注目株。
それもそのはず、ディレクションを務めるのは日本屈指のスタイリスト、あの野口強さん!
野口さんと言えば、ヴィンテージからモードまでデニムをこよなく愛す、無類のデニム好き。豊富な経験とセンスが存分に発揮されたマインデニムは早くも各界での評判は上々。
すでに旗艦店「MINED(マインド)」がオープンしていたりと、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いらしいんです!
穿くだけでこなれて見える魔法の加工デニムとは?
こだわりのコレクションからとりわけ目を引いたのが、絶妙なエイジング加工デニム。まるでヴィンテージのような色落ちでありながら、シルエットは野口さん好みのエレガントな佇まい。
「スタンダードストレート」と呼ばれるこのカタチはいわゆる王道のストレートの位置付けですが、無駄なボリューム感をうまくそぎ落とした点が秀逸なオリジナルのシルエット。だから大人でも気持ちよく穿きこなせるんですよね~。
生地は、名実ともに世界一と呼び声が高い岡山産のオリジナル。綿密にシルエットを計算していることから、縮みすぎて形が崩れないようにサンフォライズ加工(防縮加工のこと)を施しているのも見逃せないポイントだと言えます。
加工に関しては、まさにお手本のような見事な色落ち。1本ずつ手作業で熟練の職人さんが仕上げているそうで、日本人らしい丁寧な仕事ぶりが顕著に見受けられるのが、風合いのあるステッチや細かなダメージ感。
ポリエステルの糸は強度こそありますが、加工した時に色が褪色しないので、ステッチだけが浮いてしまいがち。ところがヴィンテージと同じように綿糸を使えば、インディゴに合わせるかのように色褪せるので、生地とステッチの間に絶妙な一体感が生まれます。ポケットの縁や裾などにも自然なダメージを与えることで、ぐっとこなれた雰囲気になるんです。
リジットを色落ちさせていくのも捨てがたいのですが、トレンドから加味すると、はじめから色落ちしている加工デニムを選ぶのが気分かもしれませんね。はじめて穿いたその日から長年時間を共にした愛用品並みの活躍に期待できそうです!
Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text: Shuhei sato
【問い合わせ】
マインデニム
03-6721-0757
http://minedenim.jp/