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大人が穿けるスキニーデニムの決定版

いまや一口に「デニム」と言ってもテイストは千差万別。それゆえ、万人に似合うなんてモノは存在しないのかもしれません。

大切なことは、トレンドを理解したうえで自分らしい一本を選ぶこと。この連載に登場する逸品とともに、新しいデニム探しの旅へと出かけてみませんか?

新生サンローランがブレイクさせたデニムの新定番

今回は、メンズモードの世界を牽引するトップランナーSaint Laurent(サンローラン)から、ブラックのスキニーデニムの新作をご紹介します。

2012年の「リフォームのプロジェクト」の始動から、次々と新たな金字塔を打ち立て続ける新生サンローラン。

今ではすっかり根づいたオーバーサイズのスタイル提案を筆頭に、ライダースにスタジャン、ネルシャツにリングブーツなどの爆発的なヒットアイテムを連発し、不況が続く最中、異例とも言うべき記録を残しました。

実はブラックのスキニーデニムも新生サンローランが流行らせたアイテムのひとつ。というワケで、次項から稀に見る成功を収めた不世出のデニムの魅力について触れていきたいと思います。

 

サンローランの2016年度のベストアンサーがコレ!

そもそも、モードのデニムって、クオリティの良し悪しだけでは到底通用しないシビアな世界。そこに確たる提案があって、はじめて成り立つものです。

見るからに研ぎ澄まされたシルエットからもわかるように、サンローランのデニムの根幹にあるのが、とにもかくにもストイックな姿勢。

通常のブラックデニムをつくる場合、縦糸に黒、緯糸に白を用いるのですが、このデニムは縦糸、緯糸ともに黒にすることで、ただひたすらクールな雰囲気を追い求めています。穿き込んでいくと、アタリが白く浮き出ることも個性のひとつ。

これを下地として、シーズンごとにシルエットや加工を微調整する。要するに、こうしたアプローチから「時代の気分」を的確に表現することで、サンローランはヒット作を量産し続けているのです。

▶︎画像拡大表示縫製はすべて同色のブラックなので、かなりソリッドな印象。その分、美しいスキニーシルエットが際立ちます。ウエストの裏にはブランドのアイコンであるレザーパッチとチェーンが付いています。
▶︎画像拡大表示全体をエイジング加工するバージョンもありますが、こちらはあえて膝にクラッシュを入れただけ。グランジまんまじゃないので、上品にジャケットなんかと合わすのも◎。

このデニムも然り。流行の‘90sテイストを感じさせる、アメリカ西海岸を彷彿させる“クラッシュ加工”を投入。当時大流行したグランジまんまのボロボロのデニムじゃ大人が穿くには厳しいものがありますが、このぐらいの塩梅なら上半身をキレイにまとめれば、すんなりとコーデがキマリます。

肝心のシルエットについても触れていきます。一般的にスキニーデニムはタイトにまとめすぎると、見た目も穿き心地も窮屈になりがち。そこから極端に伸縮するストレッチデニムに頼る選択が生まれてくるのですが、これに依存してしまうと確実に雰囲気を損なってしまうオチに。そこでサンローランのデニムは、股上に気持ち余裕を設けることでこの難題をカバーしています。

最後に着こなしのコツを少々。第一に、上下ともにピタピタなのはトレンドとしてもいただけないので、トップスのサイズ感は気持ち大きめを選ぶのが鉄則です。そこをクリアできたら、足元をしっかりと仕上げましょう。独特の丈感と裾幅が細いので、靴は慎重に選ぶ必要があります。今ならスニーカーを合わせて、抜け感を演出するのが気分かもしれませんね!

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text: Shuhei sato

▶︎画像拡大表示デニムパンツ 8万5000円(税抜)

【問い合わせ】
イヴ・サンローラン
0570-016655
www.ysl.com/jp



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