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第42回 城下町に佇む老舗の宿からつ温泉「旅館 綿屋」

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天然温泉と、腕によりをかけた美味の饗宴

佐賀県唐津市にある唐津神社の秋季例大祭である「唐津くんち」。 巨大な曳山が、笛・太鼓・鐘の囃子にあわせた曳子たちの「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声とともに、唐津市内の旧城下町を練り歩く盛大なお祭りです。祭り期間中の人出は延べ50万人を超えるそう。

そんな佐賀県の重要有形民俗文化財指定された、豪華な漆の工芸品の曳山が練り歩く旧市街から徒歩一分の場所に位置するのが、今回ご紹介するお宿「旅館 綿屋」です。賑やかな旧市街の喧騒とは趣が異なり、宿の玄関先で迎えてくれるのは樹齢150年の槙の木…。城下町の純和風旅館らしい風情を漂わせています。

明治9年(1876年)に料亭として暖簾をあげ、旅館として営業を始めたのは昭和8年のこと。創業時の面影を残す3階建ての本館と南西に隣接した洋館は、明治38年事に建築された炭鉱主、田代政平氏の元別荘。共に寄棟造り・書院造りの建物を活用しており、歴史に培われた佇まいは登録有形文化財にも指定されています。

和の風情漂うエントランスや、美しい日本庭園を眺めるくつろぎの客室、館内の至るところに伝統美を感じられ、旅情緒を高めてくれます。

老舗の宿としての顔もさることながら、元々は“料亭”として暖簾をあげた「綿屋」。なかでも名物料理の「呼子いか生造り」は日本有数のイカの産地として知られる唐津市・呼子だから味わうことが出来る逸品。新鮮なイカの歯ごたえ、甘みは絶品です!

そして、肉質の柔らかさ、脂の甘みに定評のある佐賀牛。佐賀のお宿ならではのこだわりの会席に仕立てられており、寒い時期にはしゃぶしゃぶがおすすめだそう。妥協のない全てのお料理には、元料亭の技と味が受け継がれているのです。

唐津で唯一天然温泉が涌き出る同宿。檜の香りと風に包まれる露天風呂、2011年に新設した朝日が見える檜風呂、2012年に改装した唐津城を眺める展望風呂など、3つの檜風呂を備えており、いずれも心身ともにリフレッシュできる空間です。

城下町の名残ある美しい町並み。 虹の松原の美しく豊かな自然。茶器で有名な唐津焼、そして11月の“唐津くんち”など魅力一杯の「唐津」の街で、明治9年から多くの人々をもてなしてきた「綿屋」。日本古来の奥ゆかしさで施される“おもてなし”と“歴史と伝統”を体験しに、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

Text : Akiko Uehara

【旅館 綿屋】
佐賀県唐津市大名小路5-10
0955-72-4181
http://e-wataya.com/

【宿泊料金・1泊2食付1名様料金】(1室2名様利用) 
休前日(1泊2食付)2万1,210円(税サ込・入湯税別)~



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