夏をあきらめられず……、ポケTでつまむたこ焼きは秋の気配
ふとした瞬間に秋の気配を感じる今日この頃。そういえば、今年の夏は一度も海へ行かなかった。そんなあきらめの夏気分の時は、ヘインズのポケットTシャツにグラミチの短パンがいい。なんでもない普段着だが、Tシャツは90年代的な少しオーバーサイズにして短パンを黒にすれば大人っぽさも出るもの。
力の抜けた大人のラフスタイルでブラブラと向かったのは駒場東大前の「みしま」。駅前の商店街を少し歩くと、よく地方にあるイートインもできるたこやき屋が佇んでいる。これぞリアル昭和ファーストフード。地元民や学生の憩いの場として愛されているのだ。
店先では、ご主人がたこ焼きを黙々と焼き続けている。テイクアウトの常連が数人待っていたが、俺は店内で一休みすることにした。
カウンターとテーブル席があり、なんともここが目黒区とは思えない昭和感と地方感が、漂っている。
たこ焼き目当てだったが、なんと充実したメニュー。もんじゃ、お好み焼き、焼きそばにクリームソーダと完璧だ。おっ! ビールもある!!
たこ焼きレギューラー10個のマヨネーズトッピングで、なんと380円。安すぎる! いたずらに油でカリッと焼き上げることなく優しい王道なルックスは正に昭和たこ焼きだし、きっと美味いはず。
昼ビーの一杯が最高すぎる! さてさてたこ焼きをつまんでみるか。
マジで美味すぎる!! 生地は上品なダシを使っているに違いない。口の中に入れるとフワフワな表面の食感後にトロリと溶けていく。
やや酸味の効いたソースは、でしゃばることなく見事に全体のハーモニーを奏でている。ペロリと10個食べてしまう飽きのこない優しいたこ焼きだ。
どうしても気になったのでもんじゃ焼きを追加注文。なんとステーキ用の鉄板で出てくるなんて。しかも350円ってどんだけ安い。
通常の目の前の鉄板で焼くスタイルではないのでカリカリにヘラで焦がすことはできないが、この感じも悪くない。
ビールが進むし、このお気楽な鉄板一人もんじゃは楽しすぎて美味すぎる!!
あまりにも居心地がよく昔ながらの味とメニューなので女将さんに少し聞いてみた。女将さんのお兄さんは浅草で同じスタイルのお店を三島屋として営んでいているとのこと。なるほど納得ということで下町の古き良き味が、ここ目黒区でも味わえるということだ。
夏をあきらめきれない俺の心までホッコリさせてくれた「みしま」のたこ焼きは、チェーン店にはない心のファーストフードなのかもしれない。
ヘインズのポケットTシャツ。厚手の生地はアメリカブランドらしく、ガンガン洗って着込むほど馴染んでくる。Tシャツはリーズナブルな王道ブランドをチョイスして欲しい。
Photo & Text:Eiji Katano
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今回のアニキおすすめの店
「みしま」
東京都目黒区駒場1-33-6
Tel. 03-3460-7544
URL
http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131801/13007232/dtlrvwlst/50212053/
営業時間 11:00~14:30/16:00~19:00
定休日 日・祝
プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。