ラルフローレンや、アルマーニ、ステラマッカートニーなど有名デザイナー制作
世界で最も長いランウェイは、オリンピックの開会式かもしれない。南米初の開催となったリオ五輪。熱戦は、各国選手団がマラカナンスタジアムに入場した瞬間から始まっていた。
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オープニングセレモニーで選手がまとった公式ユニフォームは、米国が「ラルフローレン」、スイスは「H&M」、フランスは「ラコステ」、カナダは「Dスクエアード」、イタリアは「ジョルジオ・アルマーニ」など、各国を代表するデザイナーが担当。日本といえば、公募で募った意見を反映して高島屋が制作。コンサバティブこそ、この国の精神である。
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ラルフローレンは、08年から米国の五輪ユニフォームを手掛けているが、今回はSNSで手痛い批判も受けた。ネイビーブレザーの下に着た白×ブルー×赤のストライプTシャツが、あろうことか「ロシアっぽい」という投稿が続出したのだ。
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「アメリカがロシアになったというニュースを、見落としていたかも」という自国民からの辛辣なコメントも。これに対してロシア人からは、「俺たちは全然反対しないぜ!」という気の利いたコメントも。
イランのユニフォームも、SNSで批判を浴びた。当初のデザインは「消しゴムチック」という批判が相次いで変更され、正式に採用されたのは、ご覧のデザイン。
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しかし、これにも「ピザ屋の箱っぽい」というコメントが噴出した。スペインでは、初めて女性がスカートではなくパンツを穿いて入場したことが話題になった。
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フランスとイタリアは、直前までどんな衣装になるのか伏せていた。コレクションの国だけあって、ファッションに対する考え方が、他の国とは違うのだ。
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お隣韓国では、ジカ熱を媒介させる蚊を寄せ付けない繊維で編んだユニフォームを採用。デザインは保守的だが、素材で先端技術をアピールした。
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オーストリアは、レーダーホーゼンと呼ばれる伝統衣装を採用。山羊の皮を使ったものだった。
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ブラジルが生んだスーパーモデル、ジゼル・ブンチェンがキャットウォークを魅せるなど、サンバのリズムで最高潮に達したリオ五輪の開会式。
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4年に一度のスポーツの祭典は、スポーツウェアの祭典でもある。試合時のユニフォームにも注目して、オリンピックをあらゆる角度から楽しんでほしい。
Photo:getty images
Text:栗原P