注目の新型ルノー・トゥインゴ
どちらかと言えば高額車両をご紹介するケースが多いのですが、今回はお洒落で200万円を切るエントリーグレードを設定するコンパクトカーの話題です。この価格帯でしたらライフスタイルのちょっとしたスパイスとして取り入れやすいのではないでしょうか。
直近のニュースは新型「ルノー・トゥインゴ」です。昨年の東京モーターショーでも話題となりましたが、このモデルはメルセデス・ベンツを造るダイムラーとルノーのアライアンスにより誕生しました。同社の「スマート・フォーフォー」とは基本コンポーネンツを同じくします。
注目したいのはエンジンをリアに搭載している点です。シェア的にはフロントにエンジンを搭載し前輪を駆動するモデルが圧倒的に多いのですが、「ルノー・トゥインゴ」はエンジンも駆動輪もリアとなります。
まるでポルシェ911シリーズのようなパッケージングですが、クルマに詳しくない方でも乗ればそのフィールの違いがすぐに感じられるはず。
その違いとは、まず、ステアリングにエンジンの微振動が伝わらないこと。そしてクルマの方向を変える時の軽快な点が挙げられます。やはり重いエンジンがあるフロントから方向を変えるモデルとは一線を画します。これはクルマの前後重量バランスが等しくても変わりません。
フェラーリなどのスーパーカーも乗員より後方にパワーユニットを搭載するタイプのクルマですが、そのパワーもさることながら、パッケージがもたらすフィールはお馴染みのベクトルと異なる上質感をもたらします。
そして新型「ルノー・トゥインゴ」の魅力は、なんといってもポップなカラーとビビットなインテリアデザインでしょうか。さすがフランス車といえる仕上がりで見る者を魅了します。
ボディサイズは全長3620×全幅1650×全高1545mm。ちなみに全長で比較するとフィアット500が3570mm、MINIの3ドアが3835mmですが、新型「ルノー・トゥインゴ」はこのサイズで5ドアハッチバックです。
搭載するパワーユニットは、0.9リッター直列3気筒ターボエンジンとデュアルクラッチ式の6速MTです。AT車限定ライセンスで乗れますし、ビギナーが心配しがちな坂道発進もヒルスタートアシスト機能でサポートしてくれます。
ローンチモデルとして1リッター直列3気筒の自然吸気エンジンと5速マニュアル車も用意されていましたが、こちらはすでに完売。しかし、好評につき来年度の導入が検討されているそうです。
新型「ルノー・トゥインゴ」の正式発売日は9月15日。新たな気分で秋を迎えるにうってつけのモデルといえそうです。
Text:Seiichi Norishige
価格:トゥインゴ・インテンス 189万円
トゥインゴ・インテンス キャンバストップ 199万円
ルノー・ジャポン
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■Renault TWINGO PARIS DRIVE