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フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長〜ビジネスの流儀〜

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35歳の若き獅子 リノ・デパオリ氏の仕事からプライベートまで独占取材。

こんにちは。FORZA 編集makikoです。車の担当になってから最初のビッグイベント、「フェラーリ・レーシング・デイズ 2016」。

2日間に渡り我々プレス陣を案内してくれたのが、フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏でした。2014年の現職就任以来、スポーツカーブームが再燃している極東において着実に実績を伸ばしている若き獅子なのです。

トップ自らが丁寧に伝えてくれたのは、フェラーリが脈々と受け継いできた歴史とプライド。デパオリ氏のビジネスマインドとプライベートの素顔に迫ります。

編集makiko(以下makiko):今回は本当に素晴らしいフェラーリ・レーシング・デイズでしたね。ありがとう。

リノ・デパオリ氏(以下デパオリ):こちらこそ。楽しんでもらえたでしょうか。このフェラーリ・レーシング・デイズは毎年行っています。特にフェラーリを愛してくれている方々が集まるイベントなので、僕の中でも非常に重要な日なのです。

makiko:デパオリさんは韓国と日本の両方の代表取締役社長をしてらっしゃいますよね。何かマーケットの違いはありますか?

デパオリ:日本でも韓国でもフェラーリが人気なのはとても嬉しいですね。でもなんといっても日本はモータースポーツの国だから、日本のお客様のレベルの高さには驚きと喜びがあります。今年は特に日本での50周年という節目の年にあたります。それだけの長い間フェラーリを愛し続けてくれて日本は最高にいいマーケットだと思います。これからもそうあってくれると信じていますよ。

makiko:そうですね。私個人としてもフェラーリはもちろんF1などのモータースポーツが大好きです。でも今の車業界は世界的に環境配慮が必須ですよね。フェラーリとしてエコをどう捉えていますか?

デパオリ:フェラーリの哲学である最先端の技術、そして強い馬力。これはフェラーリを好きでいてくれる方々が望むものであるし、僕たちもそれを追求していきたいと思っています。創業者のエンツォ・フェラーリ氏はもともとレーサー出身で、「より速く高性能な車を」という純粋な気持ちでフェラーリを立ち上げたのです。利益重視ではなくて。

そして現在、速くて馬力があるだけでなく当然ながら環境のことも考えなくちゃならないんです。フェラーリが持つ最先端の技術は、環境を配慮しながらも速さや馬力を備えるということを実現しているし、これからももっと推進していこうと思っています。

僕たちはルールをしっかりと守りながら、フェラーリを愛する方々の期待に応えていこうと思っていますしそれを実行しています。それにフェラーリは大量生産のメゾンではなく、出荷台数の制限をしているので、車の使い分けというアイデアもあるりますよね。レーシングモデルは休日にサーキットで走り、平日は環境に配慮したモデルを利用する…フェラーリ愛好者の皆さんの中には、こういう乗り方をしている方もいらっしゃいます。

makiko:なるほど、確かにおっしゃる通りですね。ではFORZAを読んでいるビジネスマンのために、デパオリさん個人のビジネスライフについてお聞かせください。デパオリさんのビジネススタイルのモットーはなんでしょう?

デパオリ:今日みたいなビジネスカジュアルが多いですね。シンプルで動きやすく相手を不快にさせないように心がけています。そしてその国の文化も取り入れているんです。例えばこのポケットチーフは日本に来てからするようになりました。日本への敬意の一つとしてですね。「日本人はジャケットにチーフをいれるんだよ」って友人が教えてくれたんです。

そうやって自分のスタイルをベースに状況に合わせた小さな変化をつけるのが僕のビジネススタイルの基本ですね。

makiko:ちなみに今日の時計はHUBLOTですね。

デパオリ:そう、HUBLOTはフェラーリのオフィシャルパートナーなんです。このシャツもパートナー企業であるプーマ×フェラーリのものです。昨日パドックでご覧になったかと思いますが、フェラーリレーシングチームのユニフォームもプーマだったんですよ。 今着ているジャケットはプラダ。靴はヒューゴボスです。

makiko:とってもおしゃれ!

デパオリ:でも休日は子どもの相手をするからもっとカジュアルですがね。何が起こるかわからないから(笑)。フェラーリはイタリアの企業ですし、妻はフランス出身なのでフランスやイタリアのファッショントレンドに影響されていますね。そして日本のトレンドも意識しつつ…そういったミックススタイルを楽しんでいます。

makiko:休日はどうやって過ごしているんですか?

デパオリ:そうですね、今回みたいに休日はフェラーリのお客様向けイベントがあるので、仕事でサーキットにいったりもします。今年は京都でも予定しているんです。僕たちには今2歳と3歳の子どもがいるので仕事以外の時間は彼らと過ごすようにしています。公園にいったりしてね。そうやって仕事と家庭の両立をしているんです。

makiko:デパオリさんはすごくスタイルがいいですが、エクササイズはしているんですか?

デパオリ:毎日エクササイズをしたいところなのですが今は忙しくてそんな時間はないのが現実。でも家で子どもを抱っこするのはエクササイズの一つですね(笑)。
あとはカナダの大学時代にやっていたアイスホッケーを東京のカナディアンクラブのメンバーたちとたまにやるくらいでしょうか。去年は長野で大会があって、そこに出場したんです。長野といえば冬季オリンピック開催地で僕もよく知っていたから、そんな場所でプレイできるなんてすごく嬉しかったですね!

makiko:トーナメントではもちろん優勝?

デパオリ:YES。ラッキーなことに僕らのチームがタイトルを取ることができました!

makiko:さすがデパオリさん!!今日はどうもありがとう。またお会いできるのを楽しみにしています。

デパオリ:こちらこそありがとう。また会いましょう!

ハンサムな上にスタイリッシュで紳士。さらにスポーツも万能で子煩悩。たった20分のインタビューでしたが、35歳にしてフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長になった所以が存分に理解できた気がしました。

Text:Makiko Yamamoto
Photo:Shunsuke Ikeda

Managing Director, Ferrari Japan & Korea / Reno De Paoli
フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長 リノ・デパオリ

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学商学部を卒業後、大手一般消費財企業数社で営業やマーケティング、組織管理などを経験。2007年からマーケティング プランニング マネージャーとして英国フェラーリに在籍する。その後、中東・アフリカ地域においてマーケット開発責任者として従事、11年から14年にかけて、中国・香港・台湾地域における営業 正規ディーラーネットワーク開発、販売戦略を統括する。そして14年5月、フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長として就任。現在に至る。

インタビュー・FORZA STYLE編集山本真紀子(やまもとまきこ)
早稲田大学卒。某メガバンク総合職退職後、株式会社JunoJapan設立。アパレルブランドPR等ファッション関連ビジネスを経て、ライフスタイルマガジン「ADVENTURE KING」編集長(2012〜現在)/女性誌「MARIA oriente」編集長。趣味ランニング、飲酒。旅とワインをこよなく愛する冒険野郎。

 



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