落ち着いた色味のイエローゴールドと
白文字盤の組み合わせは無敵です!
そろそろ自分らしい腕時計との出会いを真剣に考えている40男の皆様に、『FORZA STYLE(フォルツァスタイル)』がオススメしたい選択肢のひとつが“ヴィンテージウォッチ”です。
その世界は奥深く、手頃な価格で買えるコスパ重視の時計もあれば、果てはオークションで競り落とされる数千万円台の投機の対象となるプレミアムな個体が数多く存在します。実際問題、ヴィンテージって聞くと妙に敷居が高く感じられたり、あまりの人気から偽物が出まわっているグレーな世界であることは否めません。それもあって、どうも二の足を踏んでしまっている方が大勢いるかと思います。
そこでこの連載では、ウンチクに寄り過ぎず、今どきのファッションにもしっかりとハマる腕時計であることを前提にしながら、絶対にはずさない名機の購入ガイダンスを中心に、さまざまな角度からヴィンテージウォッチの魅力について触れていきます。
サボっていて申し訳ありませんでしたが、今回は久々にロレックスが登場します。
ヴィンテージロレックスの世界は、人気NO.1のスポーツウォッチを中心に、ひとつのジャンルとも言えるほどの奥深さがあります。世界的にコレクターのレベルが高く、価格の高騰はすさまじいものがあります(笑)。
実用的なステンレススティール製のスポーツウォッチの人気と並行して、この数年、売れ続けているのが金無垢の時計です。「コスモグラフ デイト」など下手な高級車よりも高いお宝がある一方で、買い求めやすい個体も豊富に揃います。
金無垢の腕時計は我々の憧れとは裏腹にどうも手元がギラついてしまうのが難点です。ところがヴィンテージウォッチの場合、全般的に雰囲気が落ち着いているので、この弱点をだいぶ軽減してくれます。さらに文字盤の色を計算すると、思っていた以上に腕元に馴染んでくれるのが強みです。
ヴィンテージロレックスの金無垢時計にはかなり豊富な選択肢がありますが、今回は“付けやすさ”と言う基準から、コチラの2本を選んでみました。


「デイトジャスト」に「オイスターパーペチュアル」とモデルこそ異なりますが、ともに1950年代の自動巻きであることのほかに重要な共通点があります。それは14金のイエローゴールドのケースとこの年代ならでは独特の質感を持つ白い文字盤にあるのです。

この14金イエローゴールドの特徴はうっすらと緑がかった色味であることで、18金よりもだいぶ上品な印象です。一方の白い文字盤に関しては、塗料を吹きかける独特の手法を用いてつくられています。このブレンドは数あるロレックスの金無垢でも最も落ち着いた部類に入ります。
どちらもヴィンテージウォッチとしての素晴らしさはもちろんですが、いざ付けると手元が浮きがちになる金無垢時計への先入観を覆してくれる説得力があります。いよいよ金無垢デビューを狙っている皆様、高いお金を払ってハズすのも痛すぎるので、ここは手堅く鉄板ブランドの力を借りるのがスマートな選択です。
Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE