五郎丸と小泉純一郎の共通点
「第一印象をアゲる方法」
『FORZA STYLE』の唱えるイケフォー(イケてる40男)になりたい34歳の編集部員サトシーノ。美女はやっぱりイイ男を知っている! ということで、「女の本音」を学ぶコーナーです!
今回のゲストは、フリーアナウンサーとしてご活躍中の魚住りえさんです。著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」が10万部を超える大ヒット! そんな彼女に、ビジネスや恋愛で使える「声」や「話し方」について、いろいろと聞いてみました。
サトシーノ:魚住さん、今日は宜しくお願いします!「 たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」も面白く読ませていただきました。早速質問なんですが、40代男性がビジネスに関して、声で得することってありますか?
魚住さん:ありがとうございます! 声よりも先に、見た目から話しますと……。まずは口は閉じることです。今を時めくラグビー日本代表の五郎丸さんって、素敵でしょ? 彼のプレーはもちろんなんですけど、実は口を閉じているって所が、第一印象を良くしているんです。
サトシーノ:え! 五郎丸さんの人気には、そんな秘密があったんですか!?

魚住さん:はい、そうなんです。しゃべるときだけ、パッと開くんです。あとは、広角を意識してちょっとだけあげるんですよ。完全な笑顔になると軽薄に見えるので、塩梅が必要なんですけど。
サトシーノ:確かに五郎丸さんって、インタビュー時もキリッとして見えますね。
魚住さん:口がだらっと開いてると、だらしなく見えちゃいますしね。あと、政治家の小泉進次郎さんも、基本的に口は閉じています。口を開けないようにして、基本的に鼻呼吸をすることをまず気をつけることが、第一印象をよく見せる秘訣ですね。
サトシーノ:意識しないと、僕はすぐ口開けちゃうんで……。でも鼻呼吸って、かなり苦しいですね〜。(笑)
魚住さん:あとは、話すときは口を少し開けて「歯」をちょっとだけ見せることも大切なんです。歯を見せることは、相手を受け入れているという見方ができるんです。歯をちょっと、見せて話す方が高感度は高いです。あと、広角を上げることで、ハキハキ喋れるんですよ。
サトシーノ:それは、滑舌を良くするということにも繋がりますか?僕は、滑舌が悪いってことがコンプレックスなんです……。

魚住さん:それは、意識すると必ずかわりますよ! でも、サトシーノさんは第一印象すごく良いですよ。
サトシーノ:なぜか第一印象だけは良いって言われるんです(笑)。ですが、知れば知る程中身が無いやつだと(笑)。
魚住さん:そんなことはないでしょ(笑)。
サトシーノ:実は、声自体も凄くコンプレックスがあるんです。聞いてお分かりのとおり、僕は声が高いんですね。なので、説得力に欠けるってよく言われてまして……。それに比べ、編集長の干場さんは僕と逆で、ゆっくりと低い声で話すからダンディだし、説得力があるですよ。あの声に憧れて真似するんですが、どうにも上手くできなくて…。どうすれば、渋い説得力のある声になれますか?
魚住さん:確かに、サトシーノさんの声は凄く高いですけど、全く別人の声になるってことはできないんですよ。それは、遺伝によって声帯が決まっていて、体の一部なんです。どういうことかと言うと、私の身長は149㎝なんですけど、160㎝になれないのと同じなんです。
サトシーノ:やっぱり、諦めるしかないんですね。。。
魚住さん:ただ、持っているものを磨くことはできるんですよ! ボイストレーニングによって声に幅をもたらす事ができて、抑揚がつけられるようになります。感情表現が豊かになることで、説得力が増すんです!
サトシーノ:それはトレーニングでできるんですか?
魚住さん:できますよ。私は、16才のころから朗読などをやっていて、トレーニング始めたので27年間やっています。例えば、低い声っていうのは、のどの高さ(のどの位置に唇があると思って)を意識して声を出す感じで発声すると出やすいんですよ。
サトシーノ:なるほど!
魚住さん:取材やプレゼンテーションなどは、鼻から出すイメージで声を出すと、凄く印象が良いんですよ。一対一の場合でBARやカフェで話すときは喉から低くて小さな声を出すと、説得力が増します。さらにもっと何百人とか何千人とかの前でしゃべるときは、もう頭の先当たりから声を響かせるイメージで発声するんですよ。声が高いと、明るくてテンションが高い感じがするんです!
サトシーノ:まさに楽器ですね!

魚住さん:高い声は、コンプレックスに感じることはないんです。男性で高い声っていうのは、中性的なイメージなんです。そうすると、草食系男子好き女性には好かれますよ。 高い声の柔らかい印象の人のが良いって女性は多いですから。だから低い方が良いってことでは決してないと思います。
サトシーノ:中性的ってよく言われるのは、見た目じゃなくて声だったんですね〜。
魚住さん:プルデンシャル生命の営業の男性がいて、サトシーノさんと同じように声が高いんですがその方は、売上げNO.1なんですよ。なぜだと思いますか?
サトシーノ:え! ぜんぜんピンとこないんですけど……。
魚住さん:正解は、おばさまに人気があるんです。高い声っていうのは、ずっと「若い」っていう印象を持たれて、おばさま方から支持されやすいんです。なので、サトシーノさんは、50才になっても凄く若いイメージをキープできるはずですよ。声っていうのは、顔と同じぐらい人の印象を決めちゃうんです。
サトシーノ:そうなんですか!? それはかなり勇気がわきました!営業職に就こうかな(笑)。
魚住さん:例えば、明石家さんまさんって若く見えませんか? 彼が、もの凄い低い声だと今の地位は築けてないと思うんですよ。あと、話すスピードにも関係があります。さんまさんは、話すのも早いじゃないですか? 明るく元気な印象なんですね。逆にゆっくり話す人は、落ち着いているイメージですが、悪く言うと凄く老人のように老けた印象をもたれるんです。だから、高い声っていうのは、凄く利点が多いんですよ。
サトシーノ:声で印象がそれだけ左右されるって凄いですね。。。
魚住さん:だから、自分の利点を活かして、草食男子好きな女性にアプローチすれば恋愛も上手くいくはずですよ。
サトシーノ:そういうことなんですか!? 僕は、なぜか見た目で肉食的な女性に好かれることが多くて……。ギャップに残念がられます(笑)。
魚住さん:確かに、サトシーノさんは見た目と話し方や声とギャップがありますね。
サトシーノ:あと、僕はすごくあがり症なんですけど……。緊張が伝わりにくい話し方の技術とかってありますか?
魚住さん:実は、私もすごくあがり症なんですが……。まずは、腹式呼吸で話をするとリラックスできるんです。
サトシーノ:腹式呼吸?ってよく歌う時とかに使うと良いと聞きますよね。あれですか?
今回はここまで!
後編は、出し方ひとつで印象の変わる、声と呼吸の関係とは?
Text:Satoshi Nakamoto

魚住りえ(Rie Uozumi)
慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。元日本テレビ放送網アナウンサーで、現フリーアナウンサー兼タレントとして活躍中。著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」が10万部を超える大ヒット。魚住りえオフィシャルブログhttps://www.rie-speech.jp/blog