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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
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第14回目の先生 魚住りえさん 後編

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聞き上手がモテる訳は、あいづちの仕方にあり!
女性を喜ばす「7:3」の法則とは?

『FORZA STYLE』の唱えるイケフォー(イケてる40男)になりたい34歳の編集部員サトシーノ。美女はやっぱりイイ男を知っている! との噂を聞き......。「女の本音」を聞き出して学ぶコーナーです! さてさて、サトシーノ、どんなダメ出しを喰らうのか!? 前編はこちら

今回のゲストは、フリーアナウンサーとしてご活躍中の魚住りえさんです。著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」が10万部を超える大ヒット! そんな彼女に、ビジネスや恋愛で使える「声」や「話し方」について、いろいろと聞いてみました。

魚住さん:実は、私もすごくあがり症なんですが……。まずは、腹式呼吸で話をするとリラックスできるんです。

サトシーノ:腹式呼吸?ってよく歌う時とかに使うと良いと聞きますよね。あれですか?

魚住さん:そうです。お腹を引っ込めながら話すと腹式呼吸になるんですけど……。交感神経と副交感神経ってのがあって、腹式呼吸によって、副交感神経が優位になりリラックスします。結婚式の司会などの仕事のときは、腹式呼吸で話すようにしています。とにかくお腹を引っ込めて話すってことが大切なんです。

サトシーノ:それでも緊張がほぐれない場合ってどうすれば良いんですか?

魚住さん:緊張っていうのは、完全に取れてしまうと声もだらけてしまうんです。だから、程よい緊張は保っていた方が良いんです。緊張は程よくしなきゃダメなんだと、初めから思っていると大丈夫なはずですよ。

サトシーノ:緊張は完全にとってはだめなんですね。

魚住さん:あと、お腹に力を入れて話すと、丹田といって腹筋の奥に力を入ることで、体がブレないんですよ。立って話す時に、揺れながら話したり、ポケットに手を入れて話したりする人もいますけど、あれだとふらついてしまい、声がだらけて聞こえてしまいます。さらに、上半身が動かないと、話に説得力が増すんです。胸元がふらふらと動くと緊張がバレてしまうんです。政治家の方々は、その点全然体がブレないんです。石破さんのようにブレを気にされる方は、演台をしっかり持ってブレないようにしてますね。

サトシーノ:腹筋と理想の声出しに、そんな関係性があったなんて意外です。

魚住さん:抑揚をつけたり、コンテンツだけではなくて、デリバリーがよくないと話って全然伝わらないんですよ。私は、話す内容よりもデリバリーの方が先だと思ってます。声さえ良ければ皆さん聞いてくれますから。

サトシーノ:そもそも、服の装力よりも声の方が大事だと思いますか?もっと言えば、聴覚というのは、視覚を上回るほどの影響力があると思いますか?

魚住さん:さっき言ったように、顔と同じ位の印象を与えていると思いますよ。私が、もっと声が高かったら、アナウンサーにはなっていなかったと思います。高い声だと、キャピキャピした印象になるので、きっと無理だと思うんです。レポートするときは、高い声より低い声のが説得力があるんですよ。高い声でニュースを読むと、若いってイメージがついて子供が読んでいるようで、信用してくれないんですよ。

サトシーノ:なるほど、確かにそうかもしれませんね。

魚住さん:声が作るその人の印象は、洋服と一緒でとても重要だと思うんです。 声も洋服のようにT.P.Oに合わせて、着替えるべきなんですよ。家族と話す感じで人前で話すってことは、パジャマで会社にいくのと同じなんですよ。女性も仕事場にノーメイクで行くのと同じこと。声と話し方をその場に応じて、作ることもマナーのひとつなんですよ。

サトシーノ:確かに、パジャマで仕事にはいかないですよね……。わかりやすい!

魚住さん:スーツは格好良いデザインに仕立てるように、声も自分でかっこ良く作るべきなんです。ボイストレーニングして声帯も鍛えて使わないと、どんどん歳をとっていくんですよ。

サトシーノ:ボイストレーニングもビジネスには欠かせないんですね……。でも、なかなか行けない人は、どうしたらいいですか?

魚住さん:カラオケ行った時に、半音上げて歌うとかで、声帯を鍛えるトレーニングになります。その時には、ちゃんとお腹を引っ込めて腹式呼吸で歌わないと、声つぶしちゃいますから、注意してくださいね。

サトシーノ:カラオケでも鍛えれるんですか!? ちょっと、高めの設定で歌うことが声の老化を防ぐトレーニングになるんですね。早速やってみますよ!あと、モテ声とか、モテる話術ってありますか?

魚住さん:モテるにはまず、聞き上手になるってことが大切です。聞いてくれる男性ってあまりいないから、貴重なんですよ(笑)。さらに言えば、聞き方にもモテる聞き方があります。

サトシーノ:それはどんな!?(興味津々)

魚住さん:あいづちの打ち方に工夫がいるんです。話の途中にあいづちする時、「うん、うん」って言うことあるでしょ? あれは良くないんです。黙ってするのが正解なんです。

サトシーノ:ええ! 僕は、「うん、うん」って言っちゃいます……。あれはダメなんですか?

魚住さん:カラオケしてる時、急にハモってくる人っているでしょ? あれってイラッとしません? あれと同じ感覚です。

サトシーノ:まじですか! 僕は良くハモリます!(衝撃)。あれもダメなんですね……。

魚住さん:女の子は、相談ごとを良く持ちかけるでしょ? あの時に、「うん、うん」とかってあいづち打たれると、イラッとされるんですよ。だから口は閉じて、声を出さないほうが良いんです。そして絶妙なタイミングで「なるほど〜」とか低い声で言うと、女性は心を開くんです。それが、モテる話術の基本ですね。

サトシーノ:なるほど……。そうなんですね。無意識にやってました。。

魚住さん:あとは話す分量で言うと、「7:3」や、「6:4」の割合で女性の方が話すと、めちゃくちゃモテると思います。一方的に話す人っているじゃないですか?10:0でおしゃべりするオジサンとか……。私じゃなくてクマのぬいぐるみ置いててもいいんじゃないって思うくらいしゃべる人は、モテないですよ! ちゃんと「7」話させてくれたら、またその人に会いたいっなって思いますね。

サトシーノ:凄い大事なポイントじゃないんですか?!  なるほど〜「7:3」の法則ですね。それは絶対に守ります!

魚住さん:相手のことを色々と聞いてる方が、メリットは多いんですよ。次に会った時に、何が好きなのかとか、どういうものに興味があるのとかわかるじゃないですか?

サトシーノ:僕のモテない理由が、今日のお話で色々と浮き彫りになりました……。あと、40代男性が得する女性とのコミニケーションの取り方とか教えてもらってもいいですか?

魚住さん:声とは関係がないんですかど……。さっきの共感の話で言えば、SNS(facebook)などをちゃんと見てくれて、良いね!を押してくれたり、投稿を見て、情報を共感してくれたりすると女性は嬉しいんですよね。私は、自分の情報をウィキペディアで調べられるのが一番嫌です(笑)。昔の情報ばかりが載ってたりするじゃないですか? 今は違うって事沢山あるのに。しっかり「今」の自分を見てくれることに女性は喜びを感じるんです。

サトシーノ:僕も最初魚住さんをウィキペディアで調べました(笑)。確かに、お会いすると印象は全く違いますね!

魚住さん:私がインタビューで心掛けてるのは、その方に関する本や作品は一通り読んだり見たりしますが、会った時にはその情報を1回全て捨てるんですよ。

サトシーノ:捨てるんですか?!

魚住さん:昔の情報じゃなくて、その時に見ている姿が、一番新しい考えだったりするじゃないですか。人って変わってしまうから。「今」に集中することが大切なんですよ。先入観は捨てる事が大事なんです。

サトシーノ:なるほど……。他にコミニケーションを取る上で大切な事ってありますか?

魚住さん:その時、何が楽しいのかっていうのを話させる事が大切なんです。大抵、趣味の事って熱を帯びて話したりするじゃないですか? そんな時に、自分の方が知識があったとしても、知らないフリをして聞くほうが良いんです。

サトシーノ:たまにありますね、そんなシチュエーション。でも、それはなぜ?

魚住さん:これもモテる聞き方のひとつなんです。シャシャリ出て、自分の事はなるべく話さないほうが良いんです。たとえ知っていたとしても、自分が「生徒」になって聞いてあげることが大切なポイントです。聞き役が上手い人ほど、仕事においても出世する人が多いですし。

サトシーノ:なるほど、それはビジネスマナーとしても勉強になりますね! 話す力を発揮するのは、同時に聞く力も身に付けることが大切なんですね。

魚住さん:「聞く」という技術も身につけると、さらに第一印象は良くなりますから。声を武器にして、ビジネスも恋愛も上手くいくと良いですね! 素敵なイケフォー目指してね!サトシーノさん、応援していますよ。

Text:Satoshi Nakamoto

魚住りえ(Rie Uozumi)
慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。元日本テレビ放送網アナウンサーで、現フリーアナウンサー兼タレントとして活躍中。著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」が10万部を超える大ヒット。魚住りえオフィシャルブログhttps://www.rie-speech.jp/blog/

 



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